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どんな暴力がモテるのか いじめ、レイプ、凶悪犯罪、組織犯罪…

どんな暴力がモテるのか いじめ、レイプ、凶悪犯罪、組織犯罪…

筆者が長年関係することになったある論争がある。

「モテと暴力性」というテーマなのだが、まぁ詳しい話は以下のnoteなどを読んで頂きたい。簡単に説明すると、暴力性を有する男性は異性獲得競争において適応的になるという傾向についてだ。

さて、モテと暴力性について、「ここで語られてる『暴力』とは『暴力』のことなのだ」という当たり前の話をどうしてもみな理解したがらない。

たとえば「暴力性とは積極性のこ

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弱者の包摂は搾取とセット

弱者の包摂は搾取とセット

キングコング西野亮廣と彼の運営するオンラインサロンが再び(悪い意味で)注目されている。

直接的な切っ掛けはこの事件だろう。

西野サロン内では映画「えんとつ街のプペル」の前売りチケット代理販売者を公募していたわけだが、そこで失業保険受給中の無職青年が24万円かけて80セットのプペルチケットを購入してしまった。

あまりにチャレンジングな行動にびっくりするが、案の定プペルのチケットは1セットしか売

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女の悲鳴を信じるな

女の悲鳴を信じるな

つらい、苦しい、死にたい…。

そんな「悲鳴」に耳を傾ける仕事を長年やってきた自分の実感だが、悲鳴の「重さ」には男女で著しい差がある。男が悲鳴をあげるとき、その人は高確率で深刻な状況に陥っていることが多いが、女が悲鳴をあげるときは必ずしもそうではない。

こんなことを言えば大いに反感を持たれるだろうが、悲しいかな、純然たる事実である。自分の実感だけではなく、多くの調査が「悲鳴における性差」ーーー学

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「底辺からでも努力すれば逆転できる」という神話の嘘

「底辺からでも努力すれば逆転できる」という神話の嘘

自分が高校中退者向けの教育ボランティアをしていたのは2014年から2017年までの3年間ほどの期間だ。

2013年から2014年にかけて北大生シリア渡航未遂事件があり、北大生らと当時交流があった自分は発達障碍者特有のニヒリズムが心底嫌になった。

世界を嘲笑するのではなく、世界に対して肯定的にコミットすることはできないのか。彼らのニヒリズムに少しだけ染まっていた自分はそう思いなおして、その手段と

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電通4股事件に見るオスとメスの性本能

電通4股事件に見るオスとメスの性本能

42歳、42歳、39歳、39歳の独身女性4人が、48歳の既婚者電通マンにヤリ捨てられたという極めて現代的なニュースが話題になっている。

独身女性4人は貞操権の侵害を理由に電通マン氏を民事訴訟するようで、貞操権の侵害というパワーワードもさることながら、平均年齢40.5歳の原告チームが貞操の権利を主張するという一コマにも現代という時代のナニカを感じてしまいそうだ。

反フェミニズムの論点

反フェミニズムの論点

反フェミニズム(アンチフェミニズム)的言論の盛り上がりが無視できない規模になってきた。少なくない人々がそう感じているようだ。

そこで本稿では、この分野にあまり詳しくない初学者に向け、反フェミニズムとはどのような諸言論によって構成されているのか、可能な限り客観的な視点でまとめてみたいと思う。

筆者の個人的な意見はここでは述べない。あくまで「反フェミニズム」を構成する諸言論の思想地図を作成すること

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托卵を「大したことじゃない」と考える女たち

托卵を「大したことじゃない」と考える女たち

最悪のテーマがインターネットで話題になっている。

そう、托卵についてである。

ミームの源泉は、「ママスタ」という女性向け子育てコミュニティで連載されていた不妊治療をテーマにしたコミックのようだ。

ストーリーをざっくり話すと、なかなか第2子を妊娠できず不妊治療を進めていた女性が、たまたま不倫したタイミングで妊娠が発覚してしまい、夫に全てを話すか悩んだが全てを秘匿して生きていくことを決意したーー

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「彼女いない歴35年」のガチ非モテがナンパ師になるまで

「彼女いない歴35年」のガチ非モテがナンパ師になるまで

藤沢数希氏による「僕は愛を証明しようと思う」以降、日本においても一大ブームとなっているナンパ文化。アメリカ合衆国のPUA(ピックアップアーティスト)に源流を持つこのカルチャーは、その方法論の高い再現性から一過性のブームに留まらず世界各国で今なお盛り上がり続けている。

本noteでは日本で活躍するとあるナンパ師の方にインタビューを試み

なぜナンパ師になったのか?
ナンパ師はどんな方法で女性とセッ

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自助グループとしてのナンパコミュニティ

自助グループとしてのナンパコミュニティ

全3回の対談連載のうちの第2回。

前回はこちら

第1回:「彼女いない歴35年」のガチ非モテがナンパ師になるまで
第2回:自助グループとしてのナンパコミュニティ
第3回:「女修行のゴール」は愛しながら依存しない境地

「ナンパ講習」からスタートしたナンパ修行小山晃弘(以下、小山)
「ナンパ師ドグマ」の始まりを詳しく聞かせてもらえますか?

ドグマ 
ひとりで街の女の子に声をかけるのは無理だなと思

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「女修行のゴール」は愛しながら依存しない境地

「女修行のゴール」は愛しながら依存しない境地

全3回の対談連載のうちの第3回。

前回はこちら

第1回:「彼女いない歴35年」のガチ非モテがナンパ師になるまで
第2回:自助グループとしてのナンパコミュニティ
第3回:「女修行のゴール」は愛しながら依存しない境地

「女修行のゴール」は愛しながら依存しない境地小山 
最後に、敏腕ナンパ師になって人生どんな変化が起きたのかを教えて頂ければありがたいです。「女とヤれるようになった」ことは当然として

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「性交同意」を拒み続ける女たち

「性交同意」を拒み続ける女たち

「性交同意」という概念が机上の空論でしかないことは、ある程度の性経験がある男性ならおしなべて知っていることだろう。

なんと言っても、ほとんどの女性は性交同意を明示しない。

薄っすらと、表情や態度で「OKサイン」を送るばかりで、口では「イヤ」だの「そんなつもりじゃない」だのとほざき続ける。それが自由恋愛社会における紛れもない現実だ。

なぜ女たちは性交同意を拒み続けるのか。

端的に言えば、それ

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ネットでイキる人間マジで大したことないという話

ネットでイキる人間マジで大したことないという話

まぁなんというか、ある意味で当たり前の話ではあるのだが、最近つくづく思うのは「ネットでイキる人間マジで大したことないな」というものだ。

今年の1月にEU機関職員ボンドさんというインターネット経歴詐称マンについて調べたことがある。彼は

・日本出身。親族には華族の名家。
・ドイツ・ハイデルベルク大学医学部卒
・イギリス・オックスフォード大学で修士獲得
・シンガポール国立大学中退
・ベイン・アンド・

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8月の総括と、西洋文明の入道雲

8月の総括と、西洋文明の入道雲

8月が終わった。

そう書くと、「夏が終わった」と感じる向きも多いのではないだろうか。

我々が抱くの「夏」のイメージは、どうやら子供の頃過ごした「夏休み」という期間に強く影響されているようだ。

海や山でのレジャー、蝉しぐれ、アスファルトからむせ返る熱気、いつまでも暮れない夕日、氷菓子や素麵、縁日の賑やかさと花火、「31日」への不安と恐怖。そんなイメージを「夏」というシーズンに抱くのはおそらく筆

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