弱者の包摂は搾取とセット
キングコング西野亮廣と彼の運営するオンラインサロンが再び(悪い意味で)注目されている。
直接的な切っ掛けはこの事件だろう。
西野サロン内では映画「えんとつ街のプペル」の前売りチケット代理販売者を公募していたわけだが、そこで失業保険受給中の無職青年が24万円かけて80セットのプペルチケットを購入してしまった。
あまりにチャレンジングな行動にびっくりするが、案の定プペルのチケットは1セットしか売れず、無職青年は80回自分でプペルを見にいくはめになってしまったという、まぁそんな笑い話である。
この事件をきっかけに、
・西野のオンラインサロンはヤバいのでは?
・マルチ商法なのでは(実際は単なる代理販売で無限連鎖講ではない)
・カモにされている人たちがかわいそうだ
などの声が噴出。西野サロンに対する揶揄もあいまり、「プペル」自体が盛大にインターネットのおもちゃになりつつある。
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意外に思われるかもしれないが、筆者は西野サロン的なものに対し近年では肯定的になりつつある。
もちろん西野サロンから「成功者」が出る可能性は低いだろうし、その内部がプチカルト的な価値観が醸成されていることも疑いない。
しかしこのようなサロンは今という時代の必然的な要請であり、「西野サロン」を潰したところで第二第三の西野サロンは必ず現れる。
西野サロン的なものは何ゆえ成立しているのだろうか。
それは都市の孤立とメリトクラシーだ。
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