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ディスレクシアの「英語学習」について(2)外国語を学ぶということ

ディスレクシア独特の英語学習の困難さについて、こんな記事を書きました。

ひらがなとアルファベットは文字と音の関係の仕組みが異なり、第一にひらがなは音の単位のサイズが大きく、アルファベットは小さい。第二に文字と音の対応がひらがなは規則的ですが、アルファベットは不規則。

上記の理由から、ディスレクシアの子にとって英語学習は非常に極めるという内容でした。

もう一つ、英語学習が難しい理由があります。日本人の子にとって英語は母国語ではありません。この「母国語ではない」ということが、音韻の障害特有の問題を引き起こします。

通常、子供が母国語の文字であるひらがなを覚える際、話し言葉について「色々なこと」を知っています。どういうことでしょうか。

第一に母国語の音に聞き慣れているということがいえます。私たちは初めて聞く外国語の音は捉えどころのないもののように感じます。しかし、母国語であれば2歳の子供でも音を真似て口に出します。

第二に、日常会話に使われる語彙を身につけているという点が挙げられます。

第三に、様々な文の形、例えば肯定文、否定文、疑問文や過去形や未来形の使い方を話し言葉を通して身につけています。

これら3点について、英語を学習する際に置き換えて考えてみましょう。ディスレクシアの人は音韻の苦手さがあるため、英語を聞き取るのに非常に苦労します。当然ですが、日常で使われる語彙や様々な分の形も身についていません。つまり、上記の3点が身につきづらいということが挙げられます。

支援法については今後記事にしていきたいと思います。

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