THINK69(2016年8月19日)/ゲスト:水野祐さん(法律家/弁護士:シティライツ法律事務所)
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THINK69(2016年8月19日)/ゲスト:水野祐さん(法律家/弁護士:シティライツ法律事務所)

現在(2021年7月),東京ミッドタウンの21-21デザインサイトで開催中の「ルール?展」.身の回りのモノが如何に「ルール」に深く関わっているかということと,それによって社会がどのように立てつけられているのかということを考えさせられる話題の展覧会.この展覧会のディレクターの一人でもある,法律家/弁護士の水野祐さん(シティライツ法律事務所)が,2016年の8月にTHINKのゲストとして招かれた時のトークをダイジェストでお届けします.

ーー定期購読マガジン THINK BOOK について
THINK BOOK は,読む "THINK" です.Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"ことを考える場所」として開催しているイベント"THINK"を読み物として再構成してまとめています. 多彩なゲストとの間で繰り広げられる本音のトークはここでしか聞けないヒントがたくさん詰まっています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め,月に2回程度,定期購読マガジンとして掲載していくので,よろしければ定期購読していただいて,皆さんの日常をTHINK するきっかけになれば幸いです.(谷尻誠,西尾通哲:共同編集)

ーー当時の告知資料より
69回目のTHINKは、クリエイティブな弁護士、水野祐さんにお越し頂きます。水野さんのお仕事は、主に著作権などの知的財産権を扱う弁護士さん。法律をクリエイティブに解釈し、読み替え、新しい表現の可能性を生み出すこと。法律家として表現の分野に関わり、美術・映画・音楽・ファッション・建築・メディアアートなどのクリエイターが伸び伸びと制作活動に打ち込める環境をサポートすること。
そのきっかけとなったのは、学生時代に「クリエイティブ・コモンズ」の提唱者であるローレンス・レッシグ教授の「CODE」などの著書。硬直化した著作権法に、ヒッピー文化やシリコンバレーの自由な精神を法律という切り口からデジタルカルチャーの領域に持ち込んだもの。この本によって「クリエイティブ×法律×インターネット」というテーマが水野さんの中に芽生えたそうです。
今年の5月には、「情熱大陸」に出演。そこでも取り上げられていましたが、実際に弁護された、Chim↑Pom(チンポム)の岡本太郎絵画付け足し事件では、彼らの表現行為と軽犯罪法の構成要素をポジティブに読み替えた意見書を書き、不起訴とする事が出来ました。
法律や契約を使う事で、よりクリエイティブを加速・最大化させるスタンスで、その為にご自身を使ってもらいたいと考えられています。
“現場に行く“がモットーの水野さんが、THINKにお越し下さいます。クリエイターと法がどのように結びつくのか、また、他にも理事を務められている“Arts and Law”や”Creative Commons Japan“などの様々な活動についてもお伺いし、法律をもっと身近なアートの様に感じてみてはいかがでしょうか? 
皆様、是非お越し下さい
THINK_69
日時:2016年 8月 19日(金)
   開場 19:00〜 
   開演 19:30〜21:30 
   アフターパーティ 21:30〜22:00
会場:広島市中区舟入本町15-1
   サポーズデザインオフィス3階

Guest_水野 祐 Tasuku Mizuno
弁護士。シティライツ法律事務所代表。Arts and Law代表理事。Creative Commons Japan理事。慶応義塾大学SFC研究所上席所員。その他、FabLab Japan Networkなどにも所属。著作に『クリエイターの渡世術』(共著)、『オープンデザイン参加と共創から始まるつくりかたの未来』(共同翻訳・執筆)、連載に『法のデザイン インターネット社会における契約、アーキテクチャの設計と恊働』(Business Law Journal)などがある。Twitter:@TasukuMizunoーー

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クリエイティブと法

水野さんと谷尻さんは仕事を通じて知り合いになる前から,お互いに存在は聞いていたそう.建築やデザインと法律って,一見接点が少なそうだが,この話を聞くと,契約や法律,ルールづくりが如何にデザインやクリエイティブにとってその存在意義に関わるほど深く関わっているのかが見えてくる.

「夜中,車も来ない赤信号.あなたは渡りますか?」

水野さんは会場に向けて最初にこう問いかけた.突然の問いにやや戸惑いながら,「渡る人,手を挙げてみてください」という水野さんの呼びかけに,おそるおそるお互いを見回しながら手を挙げるひとがちらほら.「じゃあ,渡らない人は?」との呼びかけに,勢いよく手を挙げる人がちらほら.その様子を見た水野さんは,こんな話から始めた.

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建築と人間の接点から生まれるエピソードを中心に気の赴くままに書いています.建築の魅力に取り憑かれてずいぶん経ちますがその愛はますます深まるばかり.普段は建築を含めたデザイン(設計)の実践と教育に携わっています.メディア UNDESIGNED 編集長.世界の片隅,広島市在住.