見出し画像

今になって英会話やろうと思ったきっかけを考えてみる

-アラフィフに英会話ができるまでの3つの習慣,という経験をシェアするためのシリーズです.(Episode#06)
そもそも,何がきっかけで僕は50近くになって英会話にチャレンジしたのかについてまとめてみました.TOEICを受験した時に頼りになった参考書や,後半では英語に関するオススメの本もちょっとだけ紹介しています.

ニューヨークからの使者

旅行先で困らない程度の英会話能力しか持ち合わせていなかった僕が,仕事で必要というわけでもないのに,なぜ50近くにもなって英語を話したいと考えるに至ったのか...

3,4年くらい前から,英語を喋れるようになろう,と思うきっかけになった出来事がいろいろ起こります.そういうのは,ちょっと前に流行った言葉ですけど,セレンディピティというか,それぞれは全く脈略のない別の出来事なんだけど,星座のように繋がって何かしらのメッセージを僕に伝えてくるような,そんな感じでした.

僕が仕事をしているカレッジのギャラリーに,ふと入って来た海外の観光客の近くにたまたま居合わせてぎこちない会話をしたり,友人の設計事務所で海外から来たインターンと英語で気軽に言葉を交わすその友人の意外な一面を見た時.それから明らかに増えて来た海外観光客の姿を街中で見かけるようになって,道を尋ねられた時.それから,サイクリングが趣味なんですけど,サイクルロードレースの中継をシーズン中にインターネットの野良ストリーミングで見たりすると,解説が英語なんですよね,建築やデザインと同様,英語だと圧倒的に情報の分母が大きいとかですね.その他諸々.

そして,さらに僕の中で何か変化が起きたのは,あるアートプロジェクトの計画について,ニューヨーク在住のアーティストやクリエイターとミーティングすることになった時.アメリカ人のアーティストと,日本人でNY在住のクリエイターと,僕のカレッジのスタッフ数名とで打ち合わせした時のこと.こちら側は,僕を含めて誰一人英会話ができるという自信がありません.アーティストの言葉を,クリエイターの彼が間に入って訳してくれたり,意図を説明してくれたりした時のこと.約1時間くらいの,そのミーティングで交わされる日本語と英語の行き交うやり取りの中で,気づいたことがあったんです.

英語を話す=日本語を英語に訳す,ではない!

日本語で交わされた会話を,NY在住のクリエイターがアメリカ人のアーティストに説明する時,完全に言葉通りに訳しているんじゃないんだと気が付いたんです.考えてみれば当たり前ですけどね,話し言葉だし,一字一句覚えて訳すわけではない.なるほど,僕はこれまで,英語を話すということは,日本語で考えたことを英語に訳すことだとどこかで思っていたんですけど,それはちょっと違うぞと.ハッとしました.そして,普通の英語の会話が,いかにブロークンなものかというのも何となく分かった.ポツリポツリと単語を繋げるみたいな.あ,日本の会話と同じだ,と思ったんです.それと,アメリカ人の彼が喋る英語が,ゆっくり喋ってくれたせいもあるけど,なんか,だいたい分かったんです.もちろん,ある特定のプロジェクトに向かってのミーティングなので,交わされる話の内容も想像できるという,わかりやすいシチュエーションだったのは確かですけど,その時に感じた「あ,これ,僕できるかも」という感覚がぼんやり芽生えたんですよね.

突然チャンスは訪れた

そんなことがあって,半年くらいした時,僕の勤める学校が,今後留学生を増やしていくために,まずはスタッフに英語ができる人材を育てようという方針を打ち出したことで,ある募集が行われたんです.ある英会話サービスと提携したので,英会話を勉強したければ,1年間,月5000円の受講料を半額負担するから,やってみたい人はいるか,と.直感的に,あ,これはチャンス,と思いました.このタイミングを逃せば,ぼんやり英語を喋りたいなと思ってきたものの,結局出来ずじまいで終わるのかもなと.それで,反射的に「やります」って答えました.条件は,就業時間以外で受講すること,最初にTOEICを受けて,1年後に再度TOEICを受けること.応募が殺到したらセレクションになるかもしれないとのことでしたが,蓋を開けてみれば,僕が予想した以上に応募は少なかったようで,まあ,問題なく受講できることが決まりました.

はじめてのTOEIC

そうなると,TOEICの準備です.存在は知っていたけど,まったく予備知識がないから,本屋に行って自分に合っていそうな参考書と模擬テスト付きの問題集を1冊づつ買って,1ヶ月先のTOEICに向けて試験対策です.試験勉強なんて,建築士以来です.そして,2週間ほど集中して勉強しました.選んだテキストとの相性も良かったんでしょう.ここでまた,ほとんど忘れていた中学・高校英語の文法のおさらいが役に立ちました.

ここから先は

1,495字
この記事のみ ¥ 100

この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?