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習慣その2. 日常の身の回りを英語環境にする

-アラフィフに英会話ができるまでの3つの習慣,という経験をシェアするためのシリーズです.(Episode#07)
3つの習慣のうち,二つ目に紹介するのは,身の回りを英語環境に無理やりしてしまう,というちょっと周りから見たら滑稽に映るかもしれない方法について.


日本にいながら英語環境をつくる,むりやり.

さて,オンライン英会話を週に2回,仕事の後,家に帰ってから夜に受講するという生活が始まりました.2016年の秋から1年間のことです.そこで,自分の予想より良かった最初のTOEICのスコアに気を良くして,ある程度自信があったのですが,会話練習では慣れない発音に躓きました.そして,毎回,簡単な文法を思い出すのに必死でした.受講前30分は,その日の講座内容が予習できるようになっており,真面目に予習をして,知らない単語は調べたりして,結構時間を費やしていました.そして実際のオンライン授業の25分は英語のみ.ちょっと曖昧な理解のままの箇所があったとして「Any question?」と聞かれても,そのニュアンスが質問できないので,つい「お,Okay」と言っちゃう始末.でも,毎回ノートを取り,少しづつ慣れてきて,毎回の先生のポジティブなメッセージに支えられながら,1ヶ月経った頃には,自分の成長も感じられるくらいになってきました.最初はなんでもちょっと難しいですよね,でも全体的には以前にも書いたようにポジティブな空気に包まれているので,苦ではなかったですね.これ重要です.さて,それで,もっと英語に慣れたら違うだろう,と思って,自分の周りの環境を英語化することにしました.

まずは自分が使うデバイスの言語設定を英語にする

少しだけ英語に慣れてくると,不思議と昔習った単語や,日常のカタカナ語が英会話で使えるボキャブラリーとして蓄積されるような英語脳が出来はじめました.そこで,思い切って,仕事で使っているPCの言語設定をEnglishに変えることにしました.もともと,自宅のMacでは言語設定は英語にしていたし,iPhone も英語設定でずっと使ってきているので,それほど困ることはありませんでした.(いくつか前のエントリーで書いたように,日本語環境がパソコンの負荷になっているというのも知っていたので嫌だったんですよね)それで仕事で使っているWIndowsマシンも,設定ボタン一つで一瞬でメニューから何から英語になります.でも,普段使っているので,メニューの位置やアイコンを頼りに,あまり困ることなく使えることがわかります,体が覚えていますからね.その上その度にその日本のメニューに対応した英単語が頭に入ってきます.こんなふうに,オセロをひっくり返すように,日常の接点で英語にできるところは英語にするという勢いで変更していきました.エクセルなどのアプリケーションの言語設定もすべて英語に変えました.何か見慣れないエラーメッセージが出たら,設定で日本語に戻せば,それほど困ることはありません.細かい話としては,日本語の入力設定や,エクセルのマクロ等で,言語設定が英語だと小さなトラブルが発生することがありましたが,それらも細かい設定を調整すれば問題なく使えるようになりました.困ったらすぐGoogleに尋ねたら,素晴らしい解決法がほとんどのトラブルで探し出せます.本当に便利になったものです.

興味のある分野の海外情報などをチェック

それから,興味のある分野の英語情報を頻繁にチェックすることにしました.そこで以前から時々覗いていたMonocleというライフスタイル誌の無料アカウントを作成し,毎日のトピックスをメールで受け取るようにしました.他にもBBCのニュースや,CNNのニュース,ニューヨーカー誌.洋画もなるべくリスニングの練習のつもりで英語に耳を傾けるようにしました.考えてみると,インターネットや,そのサービスの発達は,こういった学びを大きく変えているんですよね.実際,多くの人が今はYoutubeで多言語を学んでいます.もう学校に通わなくても,言語は自由に勉強できるような世界になっているってことです,しかも殆ど無料ですからね.僕が子供の頃の時代から考えたらすごいことですよ...

でも,そうはいっても平日は忙しいし,わざわざ英語の記事を仕事とは別に読む時間は取れないので,もう最初から,仕事に必要な資料をネットで当たる時も,とにかく英語のサイトを含めて検討するとか,日常業務で英語を活用できるところは役得役得と思いながら世界のリソースを調べると,面白い資料がバンバン見つかりました.学生にいつも言うんですけど,検索ワードはキーボードを半角にして「英単語」のみで検索してみろと.結果が全然違うぞって.そんなふうに,自分の日常業務と英語を結びつけました.

英語のサイトで有益な情報を探るのはそんなに大変ではないし,英語の記事を読むことはすでにそれほど苦ではなかったので,次の自分のスキルアップのステップは明確でした.リスニングとスピーキングが自分の課題だと分かったからです.そうすると,インプットは文字より音声がいい.ながら学習ができる環境がいいなと思ったんです.それで,内容が分からなくても,とにかく部屋を英語で満たそうと.インターネットとかPodcastで何か良いモノはないかと探しました.Podcastには,いろんな英語上達ノウハウのものもありますが,単純にニュースや何かのテーマについてひたすら喋ってくれるもののほうが僕のこの用途には合っていると思いましたので,いくつかの音声メディアのコンテンツを試しました.

インターネットラジオ,またはPodcast

先に挙げた雑誌Monocleですが,非常にオススメなのは,24時間インターネットラジオ局を持っていて世界の情報をアップデートしてくれてるからなんです.24時間365日,まさに普通のラジオ局みたいですよ.それらが無料で聞けるんです.良い世の中になったもんです.家にいる時には,そのラジオを流しておくようにしていました.ここは,ファッション,政治,デザイン,フード,アート,ビジネス,音楽,と非常に幅広く網羅していて,ラジオもそれぞれのプログラムを持っています.特に,デザインと建築・都市に関するチャンネルを頻繁に聞いていました.最初は半分も分からなかったんですが,これも継続して聞いているうちに,単語が認識できるようになり,3年半経った今では殆ど内容を理解できるまでになりました.

言葉って,不思議なもので,ひたすら聞いていると耳が慣れてくるんですよね.それを応用した教材などもありますが,ひたすらラジオを聞いているだけで,最初は特徴的な単語が認識できるくらいだったものが,数か月すれば,何となく内容が分かる部分が出てきたり,何度も使われる単語について,文脈から辞書を引かなくても推測できるようになったりしてきます.そして,最後には,だいたい言っていることが理解できるという感じになります(いまここ)きっと,その先は,言っていることがちゃんと分かる,とか,それを自分で要約できるとかになっていくのかなぁと思っています.なにはともあれ,継続は力なりです.とはいっても,忙しいビジネスマンが毎日仕事中にラジオ聞けないですよね.僕も同じです.家に帰ってから,あるいは週末,また,お盆や正月休みなどのまとまった時間に聞きまくる,というのも効果があるような気がします.通勤で聞ける人はその時間を活用するのも良いですよね.ぜひ自分のペースで試してみてください.

特にお勧めするプログラムはこの3本
デザインや建築関係の人には強くお勧めします.

On Design.  幅広いジャンルのデザインを扱います.週1更新.

次に,Urbanist.建築あるいは都市と人との関係を扱います.週1更新.

毎日の世界の流れは Globalist で.世界の今,が分かります.毎日平日更新.

アメリカ英語か,イギリス英語か

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