「鹿野のお米にさらなる価値を」ピュアライス研究所オープン!
山口県周南市鹿野を応援する「まちづくり応援団えーる」団長のふみぞうです。
今回は周南市市民ライターとして、1月17日に、鹿野地域にオープンした「山の上のおむすびや ピュアライス研究所」をご紹介します。
「体験できる店」鹿野地域にオープン
ピュアライス研究所がオープンした1月17日は、「おむすびの日」と定められています。
1995年の阪神・淡路大震災のとき、ボランティアの炊き出しにより、被災した方々へおむすびが届けられたことから、人と人との心を結ぶ「おむすび」の日とされているんですよ。
そんな記念日にピュアライス研究所を立ち上げたのは、福岡県からUターンしてきた福本ちはるさん・泰久さん・岳くんご一家です。
福本さんご一家は、鹿野で整体院「おふく堂」も営まれています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
お店で提供するのは、おむすびやコーヒー、抹茶など。
それ自体はよくある軽食メニューなのですが、
「料理を食べるだけでなく、調理の過程を体験できるお店を作りたかったんです。飲食店というより、体験型の物産館のようなイメージなんですよ」
ただ出された料理を食べるだけではなく、それに付随する体験までも楽しめることが、このお店の大きな特徴になっているのだと、福本さんは語ります。
鹿野のお米のブランディングをめざして
福本さんの根底にあるのは、鹿野のお米の価値を高めたいという思い。
「鹿野のお米をメニューという形で食べていただき、そのおいしさを感じた上で買って帰ってほしいと思います。ゆくゆくは、お米を贈答品としても扱ってもらえるような、そんなブランディングをしていきたいですね」
お米を出産や結婚の内祝いなどの贈答品として取り扱うお店は、すでに存在しています。
こうしたお米の中に、鹿野のお米も加わったら……。
なんだかとても、ワクワクしてきます!
研究所立ち上げの、もうひとつの思い
店の立ち上げには、もうひとつの思いがあるんです、と福本さんは語ります。
「鹿野には、お茶を点てる方がたくさんいらっしゃるのですが、若い方が興味を持ち、やってみようと思っても、かしこまらずに体験する場所がなかなかありません。体験できる場所を作りたい、という思いも持っていました」
開店に関わる思いのひとつである抹茶もメニューにあり、自分でお茶を点てる体験もできます。
この話を聞いたのはメニューを注文した後でしたから、今度立ち寄るときは、抹茶も頼んでみようかな。
おむすび体験、してみました
取材に合わせて、自分もおむすびとコーヒーの体験をしてみました。
福本さん自ら描いたメニューのイラストを眺めながら、「何にしようかな」とワクワクしながら考えます。
おむすびの具材には、地元鹿野ファームの肉や、県内産の卵で作られた卵焼きが使用されています。
つけ合わせにも、県内産の味噌を使った味噌汁や、鹿野の渋川地区で地元住民が運営する「しぶかわ工房」の漬物などが使われていて、県内産の材料にこだわっていることをうかがえます。
「今後、味噌汁には大潮田舎の店で作られた油揚げなども使ってみたいですね」と展望を語ってくださいました。まだまだオープンしたばかりのピュアライス研究所。これからもどんどんメニューを変えていこう! という意気込みを感じました。
巻き簀の上に置かれた海苔とご飯に、自分で具材を挟み、マヨネーズをトッピング。これから、トッピングも増やしていきたいですね、と笑顔を見せる福本さん……もしかすると、今日は何をトッピングしようか? と、その日の気分でオリジナルおむすびを作ることができるようになるかもしれませんね!
具材を置き、おむすびをサンドする……食べる前にひと手間あると、ただ食べるだけではない楽しさを感じることができますね。
コーヒーも、サイフォンから淹れていく体験ができます。本来は自分が作るところを、今回は、こども店長の福本岳くん直々にコーヒーを作っていただきました。
水が沸騰してから1分ほど時間を置くときも「この砂時計をひっくり返してください」と、しっかり説明してくれました。
こども店長に接客してほしいという方は、岳くんがいる日曜日に来店してみてくださいね。
「この店を知り、低予算でもカフェができるんだ、鹿野で何かやってみようかなという人が増えてほしいです。これからも、まちおこしの気持ちを忘れず、いろいろなことに挑戦していきたいと思います」
そう語る福本さんご一家のこれからに、心からエールを送ります!
山の上のおむすびや ピュアライス研究所
営業時間
月~金曜日…11時~15時
土・日曜日…10時~17時
※当面の間は、不定休になります。
※所用のため、早仕舞いする場合があります。
場所
山口県周南市鹿野上3260-2(駐車場は少し離れた場所にあります)
公式Instagram
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