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森の中から現れた「県内最大級」 少し早い金松桜の見頃

山口県周南市の市街地から、国道315号線を北に進み続けると、ふと遠くに見える巨大なヤマザクラである金松桜きんしょうざくら。高さ30メートル、幹回り3メートルという大変な巨木であるこのサクラは、普段なら4月中旬に花開くのですが、今年は少し早く満開を迎えたようです。

山口県周南市鹿野にのびる国道315号線。周南市の市街地からひたすら道なりに進み、看板で左に曲がると、金松桜のふもとにたどり着きます。

ここからさらに上っていきます

もともと、鉄塔の整備のために上がるための坂道があるのですが、これを上っていくと……。

こんな看板が設置されて、遠くに桜が見えています。
枠に収めてみると、こんな感じになりました。

ここから、さらに近づいていくと……。

30メートルもの巨大な姿は、根本からだと大迫力の様子を見せてくれます。
たった1本だけたたずむヤマザクラですが、その存在感は圧倒的。

国道315号線からも、遠くに見えるこのサクラの姿が、いかに巨大か見てとれると思います。

国道315号線からの眺め

この金松桜、皆さまの目に留まるようになったのは、ここ十数年のことなのです。多数存在する鹿野の巨木を調査し、守る活動を行っている“杜の仲間たち・鹿野”の皆さんによって発見されました。

周囲を森に囲まれ、遠くからは頭だけがわずかに覗く状態だった金松桜。
木に囲まれ、しだいに弱っていくばかりであったところ、杜の仲間たち・鹿野のメンバーが土地の所有者に掛け合ったそうです。

そして周辺の木を伐採し、その保護に成功したという経緯を経て、いまこうして、その姿を眺めることができるようになったんですよ。

すでに散り始める時期を迎えていますが、ぜひ満開の姿を、来年には眺めてみてくださいね。

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