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#18 就活生は駒じゃない

かなり強気なタイトルですが、文字通りの意味です。私たち学生(就職活動生)は、誰かに操作されている存在ではなく、自分で自分の決断をしてきたひとりの人間です。また、企業も同じく、その会社で働く選択をしたひとりひとりが集合しているだけです。今回は、弱気になりがちな就活生に、これだけは知ってもらいたいこと、私のせいにしてこのマインドを持って欲しいということをお話しします。


就活生だって「選ぶ権利」はある

私はよく「就活落ちた」「面接で落とされた」などといった就活生の叫びを耳に目にします。その度に、言葉の意味を深く考察してしまいます。確かに「落ちた/落とされた」という意味は合っている面があるとは思います。しかし私たちは選ばれなかったわけではないということは確かです。就活は、企業が私たちを取捨選択しているだけではなく、お互いのミスマッチを最小限にするための過程です。これを前提として、ESの書き方や面接への姿勢などをまとめてきましたが、どれにも共通しているのは「企業と就活生が対ヒトとして在る」ことです。面接や選考時に、就活生を馬鹿にした態度を見せた企業に対しては、私たちだって選ぶ権利があります。どんなに有名な企業でも、中にいるのは私たちと同じ生身の人間です。お互いにとって不快な出会いとなってしまったら、その場を自ら立ち退くことだって選択肢です。大人が神様、大人が全て正解だとは決して思わないで。

企業とは、社会人の先輩である

選考を通して、魅力的な企業や大人に出会えることもあります。私たちと同じ人間でも、経験の量やその企業で働いた歴という面では圧倒的に先輩です。その人たちから得て自分がなりたい像に近づけることは、積極的に真似していきましょう。また、その人の魅力には原点やバックグラウンドがあります。ヒアリングの機会があるならば、その人がどうして今に至ったのか聞いてみることもおすすめします。もしかしたら、今の自分と同じような悩みを乗り越えた先を生きている人かも知れません。そして、対等に会話をする上で、敬意を持って疑問に思ったことは素直に聞きましょう。

在る場所に、いつでも帰れるように

学生時代は地元に近い友人であふれていた世界でしたが、就活期には様々な環境にいる数多くの人と触れ合います。ネット記事で見た人も面接官も同席した就活生も、1度目にした人というものはどこかで無意識的に自分に影響を与えると考えています。たくさん尊敬している人に出会えば出会うほど自分と比べてしまったり、就活生同士でシェアするとグチ大会になり根本を解決しないまま解決した気になったり。沢山の出会いがある分、多方面から自分への矢印を感じやすい時期でもあります。何にでも染まれる分、何にも戻れない。そんな就活期には、自分が譲れない、自分ができればここに在りたい、と思う環境や性格など、文字として残しておきましょう。子供の頃は、大人になっても肌に悪いから化粧しない!と強い意志を持っていたのに、社会に出たら当たり前に化粧を求められ、自分自身も化粧をする方が善だと思ってしまう。こんな感じに、過去の自分の意志は、意外にも簡単に変化します。変化を受け入れる姿勢も持ちながらも、自分が帰れる、帰りたいと思うスペースを作っておきましょう。いつか自分が自分を救う時が来ます。

まとめ

就活生は、選ばれ待ちをしている駒じゃない。就活生は、コントロールされる駒じゃない。この気持ちは持っておいていいと思います。何となく、新卒で就職できないと人生の終わりになるような恐怖心がある学生が多いでしょう。何のために就活をしているのか、就活で何を生み出したいのか、漠然としたトピックについて自分なりの答えを持ってください。

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