竹職人になりたくて #25 巻き六つ目籠
学校の授業とは少し関係ない話ですが、巻き六つ目籠というものを作りました。
これは後継者育成事業という別府市竹細工伝統産業会館で行われている伝統工芸士の先生が技術を伝承していく事業の一環というか授業みたいなもので作ったものです。全6回で土日に行われていたので、普通に学校に行く合間に行っていました。実に21日間休みなしで竹と向き合う日々。正直体のいろんなところが痛くなりました、疲労で。
しかーーーし、出来上がったものを見るとなんだか疲れが吹っ飛びました!
どんな籠かって?こんな籠です。
うん。かわいい。2つとも基本一緒なのですが、左の方は取っ手をつけました。ぱっと見ただの六つ目籠に見えますが、六つ目一つ一つにひごを巻きつけているんです。
これは巻いている途中の写真です。こうやってひたすらくるくるくるくる巻いていきます。
巻くのは面倒ですが、いいこともあります。まず籠そのものがとても頑丈になります。普通に六つ目だけでこのサイズの籠を作った場合、横から力を入れるとふにゃっとできますが、こいつはびくともしません。ザブングルもびっくりなかっちかち具合です。
だがしかし巻くのは面倒です。全部巻くのに1つ目は7時間かかりました。2つ目は5時間。めちゃくちゃ時間がかかるんです。ひごも常に濡らしておかないと折れてしまうので、指先がふやけて切り傷だらけになりました。
そんなボロボロになりながら作った籠だからこそ、感動もあるし愛おしく感じるのかもしれませんね。年に4回あるのですが、私は年末年始にあと2回授業を受けることが決まっています。それまでにはもっと技術が向上しているといいな。
影が素敵ですね。
さて、授業の方ですが、第3課題がもうすぐ終わります。終わっていないけど、第4課題もスタートしています。土日も時間ができることになりますし、近々第3課題についてまとめますね。
また学校とは全く関係ないですが、近々竹専用のコワーキングスペースを開こうと思っています。それも準備が出来次第紹介します!これから大分県立竹工芸訓練センターに入る人たちにも使って欲しいし、そこで先輩方や先生方から学べる場にできたらいいな。
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