竹職人になりたくて #23 鉄鉢盛り籠 その2
さて、前回は鉄鉢の輪弧編みの部分を作りました。この輪弧編みを合わせる為には底が必要となります。今回は桝網代編みで底を作っていきます。
例のごとく材料作成から始めるのだけど、今回は底の部分なのでさほど長くなくて良い。輪弧編みの穴の直径が115mmなので、挟み込めるように135mmの円を作ります。最初から円を作る訳ではなく、まずはシートを編んでいきます。編む時はひごを水に濡らしてから編みましょう。その方がひご同士が滑らないし、弾力性が上がるので。
今回使う材量は長さ200mm前後で切り揃えておくと便利ですね。あまり長すぎても竹が無駄になってしまうので。これを桝網代にするとこうなります。
よく乾燥させ、裏に直径135mmの円を書き、円周に沿ってボンドを水で薄めて塗っていきます。ボンドを直接塗らないのはボンドが固すぎるからです。水に溶くことによってボンドがゆるくなり隙間に入ってくれて余分な所を切ったときに分解しずらくなります。あまり内側につくと見えてしまうけど、しっかり止めるためにも線の両側に塗っていきましょう。
乾燥させて切るとこんな感じになります。
うちわみたいな感じですね。思った以上にカチカチに固まっていました。これを輪弧に挟んで輪弧合わせを行っていきます。
と言いたい所ですが、ここでもう1つパーツが必要です。忘れそうになっていたけどとても大事なパーツです。そう、張り胴輪です!これを入れることによって鉄鉢が綺麗に丸くなってくれます。あと大きさを決めるという意味でも大事なパーツです。大事なパーツだけど説明は端折ります!
ということで、丸くし終わった張り胴輪はこんな感じです!長い太めの材料を火曲げしたものです。まだ針金でとめている写真ですが、例の如くボンドをつけて止めます。今回はさらに竹に似た色の紐で固定していきます。万が一ボンドが剥がれても良いように安全策としてです。
今回は少し短くなってしまいましたが、次回はてんこ盛りですよ!てか、次の課題始まってしまった!急いで鉄鉢の分書かなきゃ!
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