「1Q84」と「ねじまき鳥クリニクル」

小説のストーリーとは直接関係無い事と思うんですが、どちらの小説の登場人物(女性)にも頭の薄毛の好きな人やかつらや植毛に関して詳しい人物が登場します。しかもその人は小説の主人公と思われる男性に対してどうも不快感はもっていないように私には読み取れました。小説は作家のものだから自由だよねと思いますが、何でここまで頭の形や髪の毛にこだわるんですかね。毎年沢山の新人作家が登場してくる中で、30年以上もの長きに亘りロングセラーや話題作・長編を発表し続ける村上春樹さんという作家は本当に凄いんだろうと思います。(だれでも知ってる事でしようが)
小説の中で霊能者が登場しますが、村上さん自身は信じていないと書いていましたし小説はフィクションだから、読者も小説のうそにうまくだまされたいと思います。ちょうど目の前ですごい手品を見せられるようなものでしょうか?(自分には分からないけど絶対タネはあるよな!)くやしい!
自分でお金を出して自分の意思で読んでいるんですから。宮部みゆきさんの小説の中に出てくる念力?ですべてを焼き尽くす超能力者なんてかっこよくそれでも悲しい宿命を背負って生きている。自分がもしおなじような境遇に生まれたらどんなにつらかろうと思ってしまいます。話はどんどん横道にそれてしまいますが、宮部みゆきさんの小説の登場人物はすみっこのなにげない人物の人生までリアルに感じるからすごいと以前思いました。でも、こんなに小説とはいえ沢山の人物の人生をしょって生きていたら本当に作家は疲れてしまいますよね。さらに現実はそれをさらに上回るあまりにも身勝手な犯罪がどんどん生まれてきています。話を村上さんにもどしましょう、私が村上さんを読んでいるその部屋で妻はYou Tubeの”霊能者”のチャンネルを見ています。映像だから迫力もあります、個々人のイマジネーションとかいりません。神と自認しているような人がたくさんいます。私からすると未来を語れるパワーがあるならその人たちに今すぐロシアによるウクライナの侵略戦争をやめさせていただきたい。あいまいな未来なんか語る前に、
自己満足のパワーなんかいりませんよ。今の日本の民主主義の政治が最悪とは思いませんが若い人が政治に無関心で楽しい事だけ追い求めて、いつの間にか楽しい事すら考える余裕もない給与や社会保障にじわじわと追いやられていく将来の日本。何が今必要なんだろうか?幕末の日本は血で血を洗う戦争の中で失敗に学び若者は世界に目を向けてこんな小さな島国の中で争っている場合ではないと気付き敵味方が協力して時代を前に進めてきた。そこに行き過ぎた歴史観もあったが、いまほど個人主義が強くはなかったような気がします。


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