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縄文ZINE14号の歩き方

縄文ZINE14号のプレゼンです。いや、歩き方です。いいや、普通に読んでもらえればいいのですが、ちょっとした補助線を引いておくと、より楽しめるかもしれません。

14号は山梨と静岡の縄文を特集しています。同じ山を見ていた二つの県の特集です。
もちろん山梨は縄文王国なのは言わずもがなですが、静岡にも旧石器時代から人の痕跡は残り、全国でも珍しい縄文草創期の集落まで作られていました。実は編集長望月の出身は静岡なのですが、あらためて静岡の縄文も面白いなと取材しながら認識をあらためていきました。

さて表紙は中面でインタビューをしているstillichimiyaと釈迦堂の土偶。
釈迦堂は山梨県笛吹市一宮の遺跡、そしてstillichimiyaは山梨県笛吹市一宮出身で、一宮を拠点に今も活動を続けるラップグループ。そう、実は同じ場所から出土した出土メイトなのです。

インタビューは地元で活動することのリアルだったり、名前の由来、富士山の噴火だったり色々面白い。びっくりするくらい音楽の話を聞いていませんが、必読です。音楽の話を聞いていないと言ってもstillichimiyaの楽曲、すごくいいんですよ。グループも各自のソロも。

特集は「富士山麓の縄文人」。富士吉田市から出土した土器に入った石斧をベースにした物語と、富士山麓の山梨、静岡の遺跡の紹介、縄文時代には噴煙をあげる山だった富士山の麓に住む縄文人の災害への対応の話などなど。

そして、「土製品で巡る静岡と山梨の縄文」。タイトル通り土製品で静岡と山梨の縄文とそのほかあれこれを紹介しているのですが、これ、思っているよりもめちゃくちゃ手間暇がかかっています。
普通はイラストとか写真で済ますところ、一緒に土製品作りの本を作った山内崇嗣に土製品の作成をお願いして実際に粘土をこねて、乾かして、河原で焼いて作ってもらっています。
『土から土器ができるまで/小さな土製品を作る』もどうぞよろしく。

前号に続いて、藤岡みなみさんのエッセイも載っています。これもじんわりと良い。読んでいてなんだか気持ちいい。

新連載(続くかどうかわからないけど)「貝塚からあなたへ」。これだけは山梨でも静岡でもないけれど、貝塚から大切なひとに手紙を送るという、ちょっと小さめな、だけどなんだか気に入っている新企画です。

気鋭すぎるほど気鋭の漫画家、斎藤潤一郎さんの「武蔵野」も連載中です。毎回最高な漫画を寄稿してもらっています。

じわじわとファンが増えているコーナー、縄文時代の広告風の企画ページ。最初は石皿、その次は複式炉、そして今回は無文土器と、毎回毎回なかなか特集されにくい縄文時代の資料を紹介するコーナーなのですが、実は大手企業で広告の仕事をしている顔ハメ太郎氏がコピーライターとして参加、細部まで、どの角度でも面白いコピーになっています。

今号も全部目玉コーナーですが、この縄文人オンライン対談も目玉です。静岡と山梨。それから新潟の遺跡で活躍する縄文人たちをオンラインで繋いでの対談です。
なんていうかめちゃくちゃスイングしています。
そして、こちら実際の対談からはかなり割愛しているので、実際の対談風景はyoutubeにあげているので、本誌と合わせてお楽しみください!
梅之木は竪穴住居からオンラインしてて超いい感じです。あそこの竪穴住居、めちゃくつろげそうです。

実はめちゃくちゃ評判が良いコーナー、未来考古学。ナン万年後の考古学者が、ナン万円前の地層(つまりは現在)から出てきたものを考察する企画で、大体毎回間違えてます。
今回考察するのは「ハンガー」、ナン万年後の考古学者はどう結論づけるのでしょうか!

縄文ZINEにはさまざまな現代カルチャーとマッシュアップした企画が載っているわけですが、今回のマッシュアップは「怪談」。ある学芸員と土器のお話です。
「私は土器になりたい」部屋の明かりを暗くしてお読みください。

ラスト、表4にも企画がはみ出してきてしまいました。みなさんも石になりたいなと思ったことがきっとあるはずです。あとみなさん、星糞遺跡が二つあること知っていますか。

もちろん広告も「縄文」。こちらも楽しみにしている人もいるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

というふうに盛りだくさんの縄文ZINE14号、どうぞよろしくお願いします。
配布場所はホームページから。

そして今回も読者プレゼントがあります。
ツイッターかインスタで、縄文ZINEのアカウントをフォローしていただき、
#縄文ZINEプレゼント
をつけて「山梨と静岡の縄文に関する何か、または縄文ZINEの感想」を呟いてください。抽選で5名様に、山梨の縄文コースター2種類とマスキングテープ6種類のセットをプレゼントします。これは僕も欲しい!

欲しい。
まじで欲しい。

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