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【ケベック人】マジョリティで、マイノリティなカナダ。

カナダに坐するケベック州。

こちらで暮らす人々の、「やや過半数」がフランス語を喋る。

それと同時に、「ほぼ半数」が英語を喋る。

移民の流入率が高いことから、「カナダの中では異色な州」である。

そして、移民たちは英語を喋ることがほとんどだという。

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ケベック州に住み続けていて、フランス語を話す、「ケベック人」は今、

「カナダの中のマイノリティ」と「ケベック州のマジョリティ」としての顔を持ち、

いつか「ケベック州のマイノリティ」と変わっていく可能性も秘めている。

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『二つの言葉の町 モントリオール』著:原章二 によると、

モントリオールでタクシーに乗れば、

現地で生まれ育った、フランス語話者のケベック人の運転手が、

決して無礼ではないが、屋敷の主人のような振る舞いで、私たちを運んでくれるという。

あるいは、移民の運転手の場合は、

ここがどんなに住みよい街か、嬉しそうに紹介してくれるのだとか。

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昨今の日本では、「移民の就労」についてよく話題が上がる。

しかしながら「移民の就労」現場を目にすることは少ない。

目にする場所は決まって「飲食店」か「一次産業」である。

タクシーの運転手で遭遇したことは未だ、ない。

皆さんはどうだろうか。

「日本語の世界は、まだまだ閉じた世界である」と、

ケベック州と比べてみてよく感じた。

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閉じた世界に来た外国語話者は、どのように生計を立てるのだろう。

入国許可を無責任に与えて、サポートなし、というのでは

路頭に迷う人々で溢れるに決まっている。

そして、外国語話者の力を借りるべき時代であることに変わりはない。

私たちができるサポートとはいったい何なのか、

1日5分でもいいから、私たち1人1人が考えることで、

「見えない困窮者」を支えることが出来るはずだ。

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知ることから始めよう。

外国人支援団体 | 東京都多文化共生ポータルサイト (tokyo-tsunagari.or.jp)

ホーム - NPO法人外国人支援ネットワーク すたんどばいみー (fsn-standbyme.org)


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