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愛のことば(ハチミツ)

今夜もスピッツの楽曲について語りたい。
無性に。

愛のことば(アルバム「ハチミツ」に収録)

noteで始めたばかりの自己流レビューもまだ3曲目だけど、古い曲ばっかりレビューしている。最近の曲も大好きな曲はたくさんあるけど、つい(自分の中で)原点に還ってしまうのだろうか。

そもそも、まともにしっかり初めて聴いたアルバムは「ハチミツ」であり、スピッツの全てのアルバムの中でもプレイ総数は抜きん出ている気がする。それぐらい青春時代はヘビロテしまくっていた。

まず、スピッツの楽曲は数あれど、タイトルにも歌詞にも意外と「愛」ってそんなに出てこない。だから妙に印象に残るタイトル。
「愛のことば」「愛のしるし」
曲名だとこれぐらい???
(なんか、たまたまかもしれないけどシリーズっぽくなってるのがいいね😎)

中学生ぐらいの時に聴いていた頃は、妙に「昔あった国の映画で〜」のフレーズがなんとなく「オズと魔法使い」を連想してしまう不思議な感覚があったぐらい。理由はない。
でも、大人になってから改めて聴くと、「限りある未来を〜」の低めの歌い出しとメロディが痺れるぐらいにかっこよく、スピッツの全楽曲の中でも相当好きな曲になった。

さらに、サビの歌詞とメロディは、正直青くさい子どもにその良さは理解できないでしょう(断言)。いろいろ楽しかったり辛かったりした経験があるからこそ、シンプルなことばの一つひとつが妙に染み渡ってくる、とてつもなく心に響く曲となる。これも、理由はない。感覚的なこと。なぜかいろいろ思い出して、心がちょっと忙しくなったりもするけど、でもなんか心地よい感じ。

マサムネさんの恋愛観や恋愛エピソードは知る由もないけど、綺麗ごとではないことを綺麗にまとめて音楽で表現している(けど、滲み出る独特な感性)、そういうところがなんか好き。
スピッツ の数々の曲を聴く中で、意味も根拠もなく、でもなんかキケンで、でも深く追求してはいけないような、でもなんか絶対オトナな雰囲気を感じていた。(まぁ、エロく感じても、それを親や友だちに確かめるわけでもないし、ひっそり「そうかなぁ?」と思いながら聴くのが楽しかったりしたわけで)
「性」と「死」をテーマに曲が書かれている、ということを記事で読んだことがあるけど、まさにそう。首がもげるぐらいうなずける。

わたしは、そういう「命」を感じる曲が好きなのかもしれない。

話はそれるけど、昔はイエローモンキーの曲も同じぐらい好きでした。イエローモンキーの曲も命を感じる曲が多かったから。
残念ながら、活動再開してからは詳しくないけど、2002年以前はライブにも行き、深く曲を聴いていました。

「命」をテーマにした音楽って、まさにロックだしセクシーだしパワーを感じる。
この「愛のことば」だと、「溶け合いながら」のフレーズに生命を感じる。

***

結局、わたしが書くとレビューではなく、その曲をきっかけとして「なぜスピッツが好きなのか」のテーマになってしまう。(今、気づいた)

スピッツの曲をうわっつらで聴いて「いいよね〜」っていう人も多いけど、うわっつらで聴いてもいい曲で、ファンが深読みしながらこれでもか!っていうぐらい聴いてもいい曲なんだから、結論「名曲」ということでよろしいでしょうか(誰)。

最後に。

「愛のことば」のカッコよさを決定づけたのは、これ。(またかい笑)

マサムネさんのハスキーボイスがとことん堪能できる。
世に知れ渡ったロビンソンの頃から比べたら、当時もこの映像を「イメチェンしたよなぁ〜」と思って見ていたけど、いま改めて見てもすごくかっこいいね。

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