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『夜と霧』 V.Eフランクル

「夜と霧」これは新版ではないんだけど、この前古本で購入した一冊
新版との違いはなんなのかと調べたんだけど、最初の解説と写真図版が
ないのが新版らしい、あとは昔の言葉づかいとかが多くて少し読みにくい印象

新版の方が高校生とかでも読みやすいようにしているらしいので
そっちも読んでみたいなと思っている

まず、この本の前半部分は強制収容所で起きていた内容について
書かれているのだけども、苦しい・・・1ページ1ページが重くて重くて
少しずつ読み進めては「はぁーーー」と大きなため息をつきたくなる

ナチスはなんの権限があって、ここまでの仕打ちができるのか・・・
人間としての尊厳というものを極限まで踏み躙る
こういった人間がトップに立っていたことに恐怖しか感じられない

私が、知っていた収容所はアウシュビッツだけだったけど
他にもさまざまな収容所があって、それぞれに被人道的な行為が行われていた
ということを知って、改めて歴史を学び直さなければならないと感じた

心理学者の立場から、過酷な収容所の中でいかに生き残ったのか
どういった、心の変化が出てくるのかについて書かれている

自分が絶望の淵に立った時、どう乗り越えるのかを伝えてくれる1冊

人文書は初めて読むのだけれども、やはりここまで話題の本は読んでおくべき?
と思って手に取った本だけど、この本を読んでからずっと収容所や、
ナチスドイツについて調べている

本を読むことは、自分の知識を増やしたり語彙力、感情を豊かにするなと
改めて感じた1冊でした

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