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嘔吐恐怖症と、どう向き合っていこうか

実は私は、嘔吐恐怖症だ。

物心ついた時から吐くことが怖くて、最後に吐いたのは小学校6年生だからもう15年近く吐いていない。

怖いというか、無理に近い。

scaredでもあるけど、can not!!!!!!が近い。

私はネズミとカエルと集合体も恐怖症なのだけど、これらは怖くて目も当てられないという感じで、視界に入ると無意識に「ウワ!!!」って声が出て目を逸らしちゃう。

嘔吐に関しては、

  • 他人が吐いているのは遠ーーーくからなら見れるが、なるべく見たくない

  • 吐瀉物はネズミとかカエル見た時と同じ蒸気の反応しちゃう

  • 自分が吐くということがほんとーーーーにムリ!!!!

という感じだ。


そうでない人からしたら「嘔吐恐怖症だからって何なの?」って感じかもしれないけれど、

日頃の苦労はもちろんあるし、将来への不安は特にすごい。

まず日々「吐く」というリスクをかなり避ける傾向にある。

  • 酔うのが怖いからお酒を飲まないorめっちゃ気を付けて飲む(そもそもお酒に弱い)

  • ノロウイルス怖すぎて牡蠣大好きだけどいっぱい食べれない

  • 胃腸炎が怖くて赤い豚肉、鶏肉に過剰に反応する

  • 薬の副作用に「吐き気」と書かれていると、すごい低い確率でもすごく不安になる

など、普段大雑把なわりに吐くリスクを前にすると途端に神経質になる。

吐く前の「気持ち悪い」という症状にも過敏だから、「ちょっと気持ち悪いかも…」なだけでかなり緊張感が走る。

嗚咽も嫌だから、漢方も飲めないし(不味くて)、咳が止まらない時も怖い。

あと、夜に街中や駅で吐いているサラリーマンとかおじさんを見るともうキレそうになる(笑)

見えないとこで吐け!!!?!?!ってなる。本当に信じられない。法律で禁止にしたい。


そして何より将来的に怖いのが「妊娠」

悪阻が怖くてたまらない。

どう見てもほとんどの人が吐いているし、でも吐きたくなったらどうしたらいいのか分からない。

そこを乗り越えた後も、子供がもし吐いたら片付けられる自信がない。

子供なんてすごくよく吐くし、「吐く」ということが今より圧倒的に身近になるのが嫌で仕方ない。

そんな感じで、かれこれ15年ほど恐怖症に付き合っている状態だ。

今のところ、吐くことに対して逃げの姿勢を取り続けていて生活に支障は無い。

でも先のことを考えると、このままでいいのかなとも思ってしまう時がある。



先日蔦屋書店にふらっと立ち寄った時、この本が目に入った。

こんな本初めて見た!と思って立ち読みしてみると、冒頭に

嘔吐恐怖症は他の多くの恐怖症とは違います。「吐かなければならない時=命に関わる時」があるからです。

的な文章があった。(記憶なのでニュアンスは合ってると思うけど文章は違うはず)

え、確かに…と思った。

ネズミが怖くても、カエルが怖くても、集合体が怖くても、別に命に別状は無い。

けれど、身体に異物が入った時、私の身体は吐けないと命に関わってしまうのだ。

嘔吐恐怖症ってもしかして、結構深刻な感じ…??

と改めて気付かされる。

「嘔吐恐怖症は克服できる」と帯に書いてあるもんだから、どれどれ…とまずは目次を見てみた。

本の末の方に「吐くのが怖い」が無くなるドリルという章があって、

見るのに慣れましょうということで吐瀉物の写真のページの存在を確認した。

その写真のページを恐る恐る開いたのだが、頭の中がワーーーーっとなって、勢いよく本を閉じて早足で本屋を去った。


…全然克服できる気がしない。


怖い。

気持ち悪いのも、吐くことも、吐瀉物も、吐いてる人も、全部無理なのだ。

周りの人に嘔吐恐怖症の人がいなくて、この悩みに真剣に向き合った人も未だ見たことがない。

同じ気持ちの人や、克服した人や、対処法がある人はいるのだろうか?

せめて自分が妊娠を視野に入れる時までには何か手を打っておきたいもの。

何か知識がある方や共感してくれる方がいたら、コメントをぜひお願いします🥺





#嘔吐恐怖症 #恐怖症 #エッセイ #日記  

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