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蓮愛小説

2
私が書いた陳腐な作品集
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2 ___幸せ / back number

2 ___幸せ / back number

誰もいない放課後の教室の、一番後ろ。
窓側の席は私たち2人だけの世界。誰にも邪魔されたくなかった。
「わ、見て、サッカー部まだ部活やってる」
「本当だ」
生ぬるい風が私と彼女の間を通り抜けていく。
彼女の綺麗な長い髪の毛が私の頰を撫でる。思わず、指で掬ってしまう。
綺麗な、夕日に当たると輝く金色にも近い茶色のサラサラな髪の毛。
「ん?なに?」
「髪の毛、綺麗だなって」
「ありがとう、彼がね」

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1___君の彼氏になりたい。 / SnowMan

1___君の彼氏になりたい。 / SnowMan

———高嶺の花。

そう表現するのが一番正しい。初めて会った時から、君の笑った顔が僕だけに向けられてたらいいのにと思った。一度も面と向かって好きだとは言ったことはないし、言うつもりもない。・・・まあ、そんな状況には一生ならないと思うけど。

「あの。お風呂、ありがとうございました」
そんな彼女がなぜ、俺の家で、シャワーを浴びている????????

——————数時間前。
「え〜、本日は親睦会に参

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