女心と秋の空、とはいうけれど

こんばんは、ちかです。


自分が一番恐ろしいが、あんなに好きだった先輩のことを苦手になってしまった。そんな話がしたい。

先輩シリーズをかいてきたのだが、ひと月前、いやもう少し前、急に「だめだ」「無理だ」という気持ちが湧いてから、じわりじわりと無理になってしまい、今は必死に距離を取ろうとしている。


なんでか、という理由はいくつかあるが、先輩のことを苦手になったきっかけを長々と話すよりも、2ヶ月前あんなに好きだった人のことを今は避けているという自分の移り気とあまりの身勝手さと向き合う必要があると思って。それで形にするので、支離滅裂かもしれない。


前出のノートでわかると思うが、私は先輩のことが大好きだった。
そして、多分先輩も私のことを気に入ってくれていて、それで、進めばこのままお付き合いしていたんだろうな〜〜というところまで来ていた。

9月末に行った友人との旅行では「どうしたら告白してもらえるか」を徹夜で友達と考えてさえいた。
しかし、10月、少し心が揺れていた時に先輩からラインをもらった時に「なんだこのライン、なんか怖い」と思い、適当に返信をし、
そして、11月頭の友人とのご飯会では「毎週顔を合わせるのが辛い」「仲良くなったから話さなきゃいけなくて辛い」とまでいいのけた。
11月に予定していたデートも結局断った。それ以来、まともに二人で話さないようにしている。
全部、自分のこころを吐露した結果だが、あまりに移り気ではないだろうか。


でも。どんなに昔の気持ちを思い出そうとしても、私は先輩のことをもう「私より頭がいいな」とは思えないし、「やさしいひとだな」とも思えない。
人の評価はすべて主観でできていて、そのくせ、その評価が感情を左右する(感情が評価を左右するか、評価が感情を左右するのかは、正直よくわからない)ことを痛感する。
一度何かに気づくと、目を瞑ってきた、盲目だったものがオセロのように自分に合わないように思えてくる。同じ人物とは思えない評価が、数ヶ月経った私の心には残っている。

どうしてそうなったのか。
きっかけは電話した時、「面白くないな」と思ったからだった。それは、残酷だけれどあまりに純粋な気持ちだった。好きな先輩との電話のはずが、気を使ったり、相手の思う自分でいなくてはいけなかったり、話に何度も水を刺されたり。なんとなく「相手の思う自分」を押し付けられている感覚がして、窮屈に思った。

先輩は相当世話焼きで、転じて私のことを信頼していなかった。ゲームを一緒にした時も、すべてじぶんでやろうとした。私が何もわからない、思考のない赤ん坊だとでも思うかのように、先輩の思った以上のことを求められなかったし、新しいことを私が思いつくたびに、上司のように褒めてきて、自然に私が下の立場だということを押し付けられている感覚がした。


好きで会えて嬉しい、という気持ちは、次に会った時にはなくなっていた。気分の問題でない気がして、考えたりメモに残したりして数日かけて至った結論は「先輩は、私が思ったよりも世界が狭そう」だった。
残念ながら、私は視座が高い人が魅力的に見えるみたいで、その気づきより、じわじわと私は、先輩の好きだった部分をオセロのように「すきじゃない」にシフトチェンジしていった。

優しいと思っていたけれど、簡単にひとを蔑む言葉を使ったり、暴言を吐いたりする。じぶんがよければ良い、というか、想像力にかけていて、私の友人をも簡単に、簡単に蔑む。
頭がいいと思っていたけれど、一辺倒で偏った考え方だった。その論理では勝てないかもしれないが、横からの風にはとても弱い。

恋が盲目で、覚めた瞬間のドミノ倒しの衝撃が大きい。
あんなに愛想を振りまいていた先輩に、愛想のひとつも振り撒きたくなくなる。一緒にいたくないと思うまでに至る心の動きは、私が落ち着いた心を持っていないようであまりに恐ろしい。先輩もびっくりだろう。


この場合、どこに原因があるのだろう。「好きかも」と思った自分も「無理だ」と思っている自分も、先輩をその気にさせようとして色々と「あざとく」した私も、避けて生きている私も本物だ。嘘をついて生きていきたくはないが、過去の私と今の私の整合性は全く取れない。
どこかでねじれていて、どこかではまっすぐに筋が通っている。「見方次第」というやつだ。


これが人間関係で、これが恋愛だと思ってしまえばあまりに反省していないように見えるしそれまでだけど、もう、私にはそうとしかいえないのであり、今の私は結局、先輩と数ヶ月うまくやり切って、後のことは物理的な距離に任せるしかない。

なんてひどい人間に生まれてしまったんだろう、とも思うし、仕方ないんじゃない、とも思っている。ただ、この出来事に対して、適切なジャッジを下すには、私は当事者すぎる。ということを言い訳に、ここで終わりにします。やっぱり支離滅裂。


感情と、他人と、上手く付き合うってとても難しいし、恋愛ってやっぱり難しい。


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