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おばあと稽古する琉球舞踊に、好きが詰まっていた

私の所属する琉球舞踊 玉城流 敏風利美の会は、夜は社会人、昼は人生の大先輩たちが稽古に励んでいる。

これまで基本的に夜に通っていたが、琉球舞踊と組踊を専業にしようと取り組み始めてからは昼によく行く。

人生の大先輩たちの稽古は割とハードだ。基本2時間ほど、連続してかぎやで風に始まり、四つ竹、汀間当、いちゅび小、前之浜、鳩間節etc...ありとあらゆる演目ひたすらに踊る。休憩は1回のみ。その1回の休みも休みではない、世間話がとまらない。まさしくマシンガントークだ。

会話の内容は、庭のシークワーサーの話から、さんまの食べ方、食器の洗い方やおすすめの洗剤、認知症についてのディスカッション、後期高齢者になるとどうなるのかなど話題はたくさん、引き出しも豊富。先に生きた輩だけにその話の一つひとつが勉強になる。

誰かの話の途中で誰かが話し出す。師匠は聖徳太子のようにテキパキ会話のキャッチボールしている。と思ったが、よく見たらただうなづいているだけだ。あっぱれな会話テクだ。そして、盛り上がった会話から稽古へ誘導するあの絶妙な間合いも素晴らしい。←

稽古を理由にみんなで集まり、おしゃべりしながら身体を動かす。そんな度平日のお昼過ぎを過ごしていると、「あ、だから芸能好きなんだよな」と気づけるんだ。

※キャッチーなタイトルをつけるために、おばあという言葉を使ったことをお許しください

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