髙井賢太郎|琉球舞踊・組踊・沖縄芝居

書き出せあたまの中がコンセプト。琉球舞踊・組踊立方/琉球コンパス合同会社/YouTubeチャンネル「リュウカツチュウ」/第3日曜日沖縄タイムスワラビー「となりのリュウカツチュウ」/琉球新報コラム「落ち穂」

髙井賢太郎|琉球舞踊・組踊・沖縄芝居

書き出せあたまの中がコンセプト。琉球舞踊・組踊立方/琉球コンパス合同会社/YouTubeチャンネル「リュウカツチュウ」/第3日曜日沖縄タイムスワラビー「となりのリュウカツチュウ」/琉球新報コラム「落ち穂」

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「琉球舞踊の魅力は?」というシンプルで難しい問いを考えてみる

「琉球舞踊の魅力は?」とふと聞かれることがある。非常にシンプルだけど深い問い… 琉球舞踊はいくつかの種類に分類される。それぞれ育まれた時代、表現や技法、求められる美学も違う。さらに個々の演目がもつ魅力も違う。 ジャンルとして…古典舞踊と雑踊の魅力は違うし、 演目として…諸屯とかしかけの魅力は違う。 一方で、修練する過程での"心の学び"や"教え"もまさしく伝統芸能である琉球舞踊の魅力でもあるが、それらはどちらかというと"伝統芸能の魅力"といった方が腑に落ちる自分がいる

    • おばあと稽古する琉球舞踊に、好きが詰まっていた

      私の所属する琉球舞踊 玉城流 敏風利美の会は、夜は社会人、昼は人生の大先輩たちが稽古に励んでいる。 これまで基本的に夜に通っていたが、琉球舞踊と組踊を専業にしようと取り組み始めてからは昼によく行く。 人生の大先輩たちの稽古は割とハードだ。基本2時間ほど、連続してかぎやで風に始まり、四つ竹、汀間当、いちゅび小、前之浜、鳩間節etc...ありとあらゆる演目ひたすらに踊る。休憩は1回のみ。その1回の休みも休みではない、世間話がとまらない。まさしくマシンガントークだ。 会話の内

      • ⦅初開催⦆琉球舞踊と古典音楽の会in東京、やっと実現しました。

        コロナ禍で舞台は軒並み中止。仕える事もなくなった日々でYouTube配信を始めて3年半。立ち上げる前から話していた… 「 今から動画(オンライン)で伝統芸能を発信するけど、   この取り組みの行く末は絶対にリアル(オフライン)だ 」 昨年初めてリアルでの芸能公演を岩手県宮古市で開催した。その後、ご縁もあって沖縄県内、パリ公演と続いた。 そしてやっと、初めて主催公演として実施することができる。 3年越しのちょっとした夢が叶った瞬間。うれしい。 まずはオンラインで出会っ

        • 【沖縄芝居】役に生きるという言葉|国立劇場おきなわ20周年公演薬師堂

          国立劇場おきなわは今年で開場20周年を迎えた。2024年年初めの公演、「祝いの宴」からスタートし、いくつかの記念公演が行われていた。いまさらながら私も入子踊に出演し、感慨深くも貴重な経験だったと改めて思う…。 そして、先日。開場20周年記念公演の締めくくりに、2日間にわたり組踊と沖縄芝居の4作品上演するという、壮大な公演が行われた。 17日(日)は、第一部で、琉球舞踊「かぎやで風」組踊「執心鐘入」を、第二部で、沖縄芝居「薬師堂」が上演され、私は二部に少しだけ出演。 薬師

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        「琉球舞踊の魅力は?」というシンプルで難しい問いを考えてみる

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        • 琉球新報 落ち穂
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        • 琉球舞踊と組踊のつづり
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        記事

          【QAB琉球朝日放送】リュウカツチュウの密着。組踊フェイスパックもご紹介いただきました

          2023年8月30日(水)QAB 琉球朝日放送、キャッチー #IMAGINEおきなわにてYouTubeチャンネル「琉球芸能活動中-リュウカツチュウ」をご紹介いただきました。 ※アーカイブURLは文末より リュウカツチュウは、2020年のコロナ禍に大学院の同期で、当時勤めていた沖縄県文化振興会の同僚だった三線奏者の棚原健太と立ち上げました。その後、琉球箏の町田倫士が加わり3人で をコンセプトに映像配信に取り組んでいます。 沖縄芝居公演割符の稽古チュウ~ 盆の最終日に素

          【QAB琉球朝日放送】リュウカツチュウの密着。組踊フェイスパックもご紹介いただきました

          組踊版スイミー

          先日(R5/8/20)は組踊版スイミー、ご来場ありがとうございました。 初めて観たのは僕が移住した年、今から約8年前です。 スイミーと言えば、小学生の頃 教科書にのっていたあの魚のお話。なんとなくストーリーを知っていただけに、これからの展開、登場してくるであろう役が予想できました。 このなんか知ってる?もしかしてあの伝説がモチーフ?とかこの感覚が古典芸能みているぞ感ありました。(ネタバレで観るから面白い…。) きらきら輝く役者とワクワクする音楽。ただただ記憶に残る舞台で

          組踊フェイスパックの製品特徴まとめました

           - 組踊フェイスパックとは? 伝統芸能《 組踊 》の化粧を再現 & 役者の下地を使った伝統を、肌で感じる美容フェイスパック。伝統的な化粧の疑似体験、文化体験としての"コト"を提供するプロダクトです。  - 組踊フェイスパックの仕様 〈 内容量 〉2回分( 22mL × 2包 )〈一般販売価格 〉2,000円(税別)  - POINT#1 組踊の化粧を再現&解説書付き/デザイン監修協力 組踊立方 佐辺良和  1719年、組踊の初演される代表的な2作品「執心鐘入」より

          組踊フェイスパックの製品特徴まとめました

          琉球舞踊を観にやってくる、90歳のおばあは元気かな

          プラザハウスショッピングセンターで琉球古典芸能えんという企画をやっていた。劇場で演じられることの多い琉球舞踊や古典音楽をショッピングモールという人が行きかう場所で囲もう!というコンセプトの芸能公演だ そして、いつの頃からかよく見かけるおばあがいた。 公演後に思い切って「ありがとうございましたー!」といってみるとまってました!と言わんばかりにマシンガントーク!とっても、元気!何歳かなーと思っていたら「私90歳だけど、元気よー。今一人で暮らしてるけど毎月これを観れるのが本当に

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          「100の稽古もだけど1の本番」を改めて実感した舞台だった

          2年間半、仲間と運営してきたYouTubeチャンネル「琉球芸能活動中リュウカツチュウ」、初の県内公演を終えた。↓ 今回の舞台は「稽古照今」と題した。古を稽え、今を照らすという意味だ。 この言葉に出会ったのは大学院時代。現代を生きる自分を見つめなおす、人としてどうあるべきか考え直す←きっかけが伝統芸能だと再認識する言葉であり、大切にしている想いだ。 そもそも私たち伝統芸能はレッスンや練習ではなく、稽古という。 練習が技芸の向上を目指すものならば、稽古であるからには、プラ

          「100の稽古もだけど1の本番」を改めて実感した舞台だった

          組踊フェイスパックの開発ストーリーをつづる #02

          その正体は植物性の油脂成分。 ハゼの木から取れる木の実から抽出した、粘度の高いもので、これにヒマシ油やツバキ油を練り混ぜたものです。古来より歌舞伎や舞妓の化粧、力士の髷結い、せんべいの剥離剤に使われてきました。現代でもクレヨンやリップ等に使われています。 琉球から日本本土へ伝わったロマンあふれる素材だった このモクロウがとれるハゼの木。江戸中期に中国から琉球を経由して、薩摩(鹿児島)にわたってきたのだそう。それまではヤマウルシで作るロウが主流だったのに対して、リュウキュウ

          組踊フェイスパックの開発ストーリーをつづる #02

          組踊フェイスパックの開発ストーリーをつづる #01

          舞台に立つ瞬間が好きなのではない、伝統芸能と触れている時間そのものが好きなんだ 沖縄に住んで7年。やっと沖縄の"お"がわかったようでわかっていない…。地元から遠く離れた場所での暮らしは毎日が新鮮で楽しく、毎日が不安でいっぱい。けれど、そんな日々は「人は誰かに支えられて生きているんだ」ということを改めで実感させてくれました。 自分が幸せなんだと芸能が教えてくれる、だからこそ舞台に取り組む過程が好きで、芸能が大好きです。 昨今のコロナ禍では、伝統芸能界隈も多くの舞台やイベン

          組踊フェイスパックの開発ストーリーをつづる #01

          沖縄について語られるイベントで、琉球舞踊や組踊が語られないのは、自分のせいでもあった

          先日、90年代が沖縄を語るをテーマにしたトークイベントに行ってきた。基地問題、沖縄戦etc…沖縄を色んな視点で展開する話は興味津々だし、まるで自分事な話もたくさんあった。 そんな中、ふと。沖縄の伝統芸能や文化についての話題は聞こえてこない… 身近な課題や問題としてあがらないというよりは、伝統芸能そのものが身近ではないように感じた。 伝統が語られないのが良い悪いとかいうことではなくて、なんとなく…ちょっとだけ…さみしいような気持ちだった。 なぜなら僕の周りの同世代は伝統

          沖縄について語られるイベントで、琉球舞踊や組踊が語られないのは、自分のせいでもあった

          体育教師を目指していた自分と琉球舞踊の出会い

          神奈川県出身の私と伝統との出会いは、日本体育大学に在学していた頃 張り詰めた中にも、どこかゆるみのあるようなやさしくて - あたたかな歌声と旋律 抽象的な所作の連続なのに、琉歌(りゅうか)を知れば知るほど、 - 写実的にもみえてくる不思議な舞 その音楽、踊り、歴史を知れば知るほど心が揺さぶられました。 「これを学ばなければ、後悔する!」日本体育大学で体育教師を目指していたはずが、琉球古典芸能コンクールでの新人賞受賞を皮切りに、沖縄県立芸術大学大学院と国立劇場おきなわ組

          体育教師を目指していた自分と琉球舞踊の出会い

          沖縄出身者が「日本へようこそ」といわれ、県外出身者が「沖縄へようこそ」といわれた話

          先日、90年代が沖縄を語るトークイベントに行ってきた。基地問題、沖縄戦etc…沖縄を色んな分野で活動する同世代が”沖縄”を考える時間は楽しくも感慨深い。 そんなトークのとある話。沖縄出身者のスピーカーが県外の大学に進学後、ある先輩に「日本へようこそ!」と言われ、どこか違和感のようなものを感じた…という経験を語っていた。 個人的にはその話を聞いた時、「日本へようこそ!」という言葉自体に確かにあまりポジティブな印象はなかったし、なんだかモヤモヤした。 しかし、なんとなく、そ

          沖縄出身者が「日本へようこそ」といわれ、県外出身者が「沖縄へようこそ」といわれた話

          組踊とは?300年、人々に育まれてきた琉球の伝統

          今日は私が日頃取り組んでいる組踊について書きます! 組踊は、唱え、音楽、踊りによって構成される歌舞劇のこと。今から約300年ほど前、1719年に初めて演じられたといわれています。当時、中国から琉球王国の新しい国王を任命するためにやって来る冊封使を歓待する際の宴で上演していたという組踊。まさしくおもてなしの心なわけです。 ↓ こちらの動画を10分ほど視聴すれば、もはや完璧です。(国立劇場おきなわYouTubeより) 組踊は、想像力!…とこの辺の界隈でよくいわれてます…つま

          組踊とは?300年、人々に育まれてきた琉球の伝統

          髙井賢太郎の自己紹介!5分で読める記事にまとめました。

          ■ 出身は神奈川県、小田原市前に海、後ろに山(箱根)と自然に囲まれた「東京から一番近い田舎町」なんて言われている場所です。 ■ "伝統"との出会い高校では、和太鼓部に所属。仲間にも恵まれ、全国大会では文化庁長官賞を受賞。(母校で初)事実上の優勝を果たしました。 そんな経験からは、「なんでもやればできる」「努力は結果にでて初めて努力といえるんだ」と実感。何より、大きな目的を達成するための「チーム力、組織力」の大切さを知りました。 ■ 体育大学 →芸術大学大学院へ日本体育大

          髙井賢太郎の自己紹介!5分で読める記事にまとめました。