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中国旅行 Day13

外灘

上海1日目。今日は上海のハイライトを巡る。まずは宿の近くのお店で朝食に。上海名物小籠包を注文。中にエビと肉が入っている。スープの量は控えめ。もう少し汁だくの小籠包を期待していたので少し残念。

そのまま外灘まで歩く。かつての上海租界である。19世紀末から20世紀初頭に建てられた西洋風の建物が集まっている。上海と聞いてイメージする風景である。この時代の建物が大好きなので歩いているだけでとても楽しい。外灘から反対側を望むと浦東の高層ビル群が見える。上海と聞いてイメージする風景その2である。何度も見た景色を生で見られて少し興奮した。

かつての上海租界 日本の会社が建てたビルもある


豫園

外灘周辺をじっくり散歩した後は豫園へ向かう。豫園自体は庭園なのだが、その周りの豫園商城が中国の伝統的な建物が集まるショッピング街になっている。まずは、庭園へ。蘇州で見た庭園よりも建物が派手だという印象を受けた。蘇州でいくつか庭園を見たのでそこまで新鮮な感じは無かったが、水蒸気を機械で噴射して、幻想的な雰囲気を演出していたのが面白かった。

そのまま豫園でお土産を買おうと思ったが、その前に腹ごしらえをする。豫園の中の店で食べるのは気が引けたので、少し豫園から外れた場所へ。適当な面館に入る。葱油伴麺を注文。たったの16元。具材は焼いたネギが少し入っているだけの、油そばである。安いのも納得である。しかし、その味は中々の美味。醤油と葱の風味香る油の相性が抜群でいくらでも食べられそうな味である。

建物の中は普通のショッピングモールだったりする

再び豫園に戻る。途中でディープな雰囲気の市場を見つけた。色々なブランドのカバンや服が売っているが、果たして本物だろうか。色々店を見て回るがあまり差はない。少し外れた場所のビルの2階にお茶屋さんがたくさんあるようなので、行ってみる。招かれるがままに店に入ってしまった。そのまま何種類もお茶を試飲した。英語ができる店員は後ろでフランス人らしきお客さんの接客をしていたので、中国語オンリーのおじさんに相手してもらった。片言の中国語と漢字をメモ帳に書くことでなんとか意思疎通をとった。お土産用のお茶を数種類購入。普通の緑茶とジャスミンティーとフルーツティーを買った。西瓜のお茶というのがあって面白かったので、買ってみた。価格交渉をして、合わせて50元ほどまけてもらった。少し高めな気もしたが、そのあと他のお茶屋さんを覗いてみて値段が同じくらいだったので安心した。

アルバイト先に配る用のお菓子も買い、一旦宿にお土産を置きに行こうかと思っていると、急にスコールのような雨が降って来た。皆、急いで雨宿りしている。小雨になった瞬間を見計らってバス停へ走り、バスに乗る。するとバスに乗った瞬間に雨が止んだ。なんとも間が悪い。宿に帰り少し休憩。

上海中心展望台

再び出発。浦東に渡ってみる。一駅地下鉄に乗って河を渡る。駅を出ると目の前に東方明珠塔がそびえ立っていた。ここ30年弱で何もない農村から大発展した地区である。何もかもが新しく綺麗でデカい。そんな印象を受けた。今は上海の金融センターになっているようだが、ビジネスマン風の人はあまりおらず観光客がほとんどである。

上海中心大廈、上海タワーにやって来た。ここは2011年にできた比較的新しいビルで世界3位の高さを誇るビルだ。(ずっとブルジュハリファに次いで2位だったが、去年マレーシアのビルに抜かれたようだ)入場料は180元。展望台の入場料というのは往々にして高いものだが、少し高すぎる。しかし、旅先では財布の紐が緩むもので、現金を使い切る良い機械だ、と自分に言い聞かせて入場。入り口では写真撮影をしていた。後で写真を売る商法である。ニューヨークのエンパイアステートビルと同じ雰囲気だ。高速エレベーターで一瞬で500メートル超えの高さまで上がる。時間帯的にちょうど日の入り直後で、空はまだ薄明るい。西の方は夕焼けで空が綺麗だ。そして真っ赤に染まる西の空の下には上海市街の綺麗な夜景が広がっている。ライトアップされた外灘も美しいし、何より先ほど見上げていた東方明珠塔や浦東のビル群を上から見下ろすのはまたと無い体験だろう。これは入場する価値アリかもしれない。とはいえ180元は少し高いが。40分ほど経つと完全に暗くなる。完全に夜になった上海の夜景も美しい。どの方向も見渡す限り明るい。とんでもない大都市だ。

上海の摩天楼を見下ろせる

降りのエレベーターはかなり並んだ。20時を過ぎると中国は店が閉まりだすので急がなければ。しかし上海はさすが大都会。24時間営業の店がたくさんあった。豚の角煮とご飯のセットとビールを注文。ビールは光明ビールという上海のブランド。かつてサントリーの傘下にあった時期もあったらしい。ビールは薄くて味があまりない。角煮はトロトロで美味しかった。上海もご飯の美味しい街だ。

夜の外灘

その後もう一度外灘へ。夜の外灘は昼とは打って変わってすごい人だ。10時を回っているのに人だらけである。夜の浦東のビル群も美しいが、ライトアップされた西洋建築群は格別だった。この美しさは写真では伝わらない。上海の外灘、とても気に入った。

宿に帰るとちょうど同じタイミングで同部屋の人がチェックインしていた。オーストラリアから来たスペイン人で、これからロンドンへ向かうトランジットで上海に1泊するそうだ。冬のオーストラリアから来たのでとても暑そうにしていた。トランジットなのでインターネットも用意しておらずGoogleが使えない、と困っていた。外灘と豫園への行き方を教えておいたが、中国でQR決済無しで過ごすのは至難の業ではないかと思う。健闘を祈る。

上海は本当に美しい街だ

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