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中国旅行 Day5 北京最終日

南羅鼓港

今日は移動日なので荷物をパッキングして、チェックアウトする。荷物を預かってもらえたので、身軽に観光できる。まずは南羅鼓港へ向かう。昔ながらの街並みが残る胡同がたくさんある地域で最近の再開発で観光地化しているという。実際にザ観光地という感じの街並み。土産物屋や食べ歩き用の食べ物の店がたくさんだ。いくつか土産物屋に入るが、あまり欲しいものは無かった。

南羅鼓港 完全に観光地

朝食を取っていないので、少し早めだが昼食にする。少し広めの店に入る。北京名物爆肚とビールを注文。爆肚は48元。少し高め。ビールはなんと8元。しかも、600ミリ入った瓶が来た。ビールは北京のビールである燕京ビール。以前飲んだものとは種類が違った。こちらは香りがあまりなくまあまあ。少し待つと爆肚が来た。思ったより量が無かったので、打卤面(あんかけうどん)を追加で注文。爆肚はスパイスとゴマだれのタレがかかっているホルモン料理。最初は微妙だな、と思ったが、食べているうちにクセになっていく味。ただ、ホルモン、パクチー、スパイスという好みが分かれそうな味。ホルモンなのでビールとの相性は良い。打卤面は醤油味の味付けでニンニクが効いていて美味い。完食するとお腹いっぱいになった。満足感のある料理だった。

爆肚、見た目はイマイチかも

実はこの店に来る前に衝撃的なことがあった。昼食を食べる店を探していて、良さげな店があったので入ろうとしたら入り口に「本店不接待日本人 We don’t accept Japanese」と書いてあったのだ。流石にその店に入るのはやめたが、何だか悲しい気持ちになった。日本と中国の間には歴史的な対立がある。実際に日本が日中戦争で行ったことの中には許されないものもある。しかし、現代において、日本人お断り、というのはないだろう。民族を一括りにしてこのような書き方をするのは気分が良いものではないし、自分がその当事者になると不快というより悲しみを感じる。もちろん日本にも中国人や韓国人を敵視し、差別的なことを発言する人達はいる。そのような人がこの世からいなくなる日が来ればいいと思う。

雍和宮

歩いていると刹那海公園に出た。刹那海という池(湖?)があり、ボート遊びを楽しむ家族連れがたくさんいた。こういう景色はどこの国でも変わらないようだ。

そこから地下鉄に2駅乗り雍和宮へ。雍和宮はチベット仏教の寺院である。チベット仏教の寺院に訪れる経験は貴重だろう、と思い来てみた。入場料は25元。入り口でお香をもらえる。そのお香を燃やしながら参拝するスタイルのようだ。中は立派な建物がいくつもあり、その中には金ピカの立派な仏像がある。金ピカである以外にも日本の仏像とは形や顔が少し違う。タイの仏像と日本の仏像を足して2で割ったような雰囲気だ。中でも一番目を引くのが、巨大な弥勒菩薩の立像。18メートルあるらしく、その大きさは圧巻だった。ギネス記録に登録されています、という説明もあったが納得である。堂内は真剣に参拝をしている人が多く、きちんと宗教施設になっていた。堂内撮影禁止なのも当然だ、というような雰囲気だった。チベット仏教の礼拝は3回大きく頭を下げて拝むようだ。中には土下座に近い姿勢をとっている人もいた。同じ仏教徒ということで旅の安全をお願いして、拝んでおいた。

この中に世界一大きい弥勒菩薩立像がある

王府井

一駅分歩いて隣の北新橋駅から地下鉄に乗る。コンビニで緑茶を購入。中国なのだからペットボトルのお茶という選択肢があることに気づいた。ただし、中国のお茶は砂糖が入っていることが多いので注意しなければならない。

東単駅で降りて王府井方面へ歩く。途中で警察に身分証をチェックされた。北京はどうもこれが多くて困る。王府井は一度少し来たが、今回はしっかり歩く。北京の銀座(?)らしいが、確かに大きな百貨店やモールが並ぶ。昨日行った西単よりも落ち着いた雰囲気で、店も高級そう。人通りもそこそこ多いが、街の大きさの割には少なく見える。王府井を北に歩いていくとキリスト教の教会があった。また、王府井のメインストリートから一筋ズレると急に古い街並みが広がっている。アンバランスな感じもするが、面白い。ショッピングモールのトイレを借りたらとても綺麗だった。しかも便器はTOTO。洗練された街、という印象を受けた。

ここ王府井に来た目的は王府井小吃街に行くことだった。サソリの丸焼きなんかを売っているところらしい。しかし、地図であるはずのところに見当たらない。調べても2020年より前の情報しかない。探しているとかつて小吃街の門だったらしき門を見つけた。フェンスがしてあり、中は空き地になっていた。再開発されて無くなってしまったのだろう。有名観光地がこんなにあっさりと無くなってしまうような再開発ができるのは社会主義政府の特徴だろう。王府井の街の綺麗さがまた違った意味を持つような気がしてきて複雑な気分になった。

メインストリートを少し逸れると、北京で食べようと思っていたが食べ忘れていた羊の串焼きを売っていたので買ってみる。1本20元、そこそこである。スパイスがかかった羊肉の焼き串である。美味しくないわけがない。しかし、どうにも油っこいので、最後の方は苦しくなった。一番脂身の部分は食べられなかった。

夜行列車

一度ホテルに帰り、荷物をピックアップし、北京西駅へ向かう。今日は夜行列車に乗るのだ。北京西駅に入る前に地下街のレストランで夕飯にする。辣椒炒肉飯を注文。卵を乗せて35元だった。ピーマンと肉の炒め物がかかったご飯だが、山椒系の爽やかな辛さが美味い。こういうシンプルなご飯ものが結局一番美味しい気がするのは日本人の性だろうか。そんなに時間もないのでチャチャっと食べる。

北京西駅は巨大な駅だ。北京駅よりもはるかに大きい。高い中国風のタワーが真ん中に建っている。一方で全体的には近代的なデザインである。どこか京都駅に似ている気もするが、大きさは段違いだ。荷物検査は意外とスムーズに進み、待合室にはすぐに行けた。待合室というより待合ホールというべき大きさの待合室には足の踏み場がないほど多くの人が座っている。10分ほど待つと改札が始まった。外国人、というより中国の身分証を持ってない人は自動ゲートが使えず、有人の改札に行かなければならない。とは言っても、外国人がほとんどいなかったので、長蛇の列に並んでいる中国人よりも先に入れたくらいだった。

夜行列車、と言っても高鉄(新幹線)なので、車両の見た目は完全に新幹線である。しかし、中は3段ベッドがずらっと一列並んでいる。1等寝台はベッドが2段らしいが、今回は安い方の2等寝台にした。ちなみに寝台ではなく、普通の座席という選択肢もあってそっちはさらに安い。とは言っても、2等寝台で西安まで7000円以下なので、全然安い。自分のベッドは中段だった。中段はスペースが狭くて座れそうに無いので、廊下にある折り畳み椅子にしばらく座っていようと思う。どうやら中段、上段の人はそうしている人が多いようだ。

停車駅は一つだけ。西安まで11時間の列車の旅が始まる。寝れる気はしないが、そこそこ快適そうだ。

寝台列車は新型で綺麗

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