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平成生まれは御用達。KADOKAWAがアクワイアを子会社化へ

日本人に馴染み深いゲーム会社と言えば任天堂やカプコンがすぐに思い浮かぶが、mid90s生まれの我々にとって忘れてはいけないのが、アクワイアである。

会社の名前に馴染みのない人でも『勇者のくせになまいきだ。』や『侍道』、さらには『AKIBA’S TRIP』に『剣と魔法と学園モノ。』というラインナップを見れば、ピンと来るのではないだろうか。1994年に設立されたこの会社は、2000年代から2010年代前半にかけ、鮮烈な衝撃を与える作品群を生み出してきたのである。

多感な中高生時代をこれらのゲームと過ごしたアラサー世代の記憶に名を残しながら、それでいて現在も『OCTPAH TRAVELER』をはじめとする新規IPを続々と世に発信し続けている。

そんなアクワイアだが、2024年2月にKADOKAWAが同社を完全子会社化することを発表した。ナンバリングタイトルへ過剰に頼らないゼロイチでのIP創出能力の高さを見込んでの動きである。

KADOKAWAは今や日本のIP産業を一挙に引き受ける巨大パブリッシャーとなっており、すでにスパイク・チュンソフトやフロム・ソフトウェアも傘下に入っている。世界に通用する、有望なクリエイティブ能力を持った人材が同社の中で縦横無尽に入れ替わり立ち替わることで、強力なシナジーを産むことが期待されているという。

今回の子会社化にあたり、同社は過去作品の再開発も順次進めていくことが計画にあることも発表している。もしかすると現世代機向けのリニューアルや、待望の続編があんな作品やこんな作品でお目見えするかもしれない。

個人的には、是非とも『侍道』の新作をお願いしたいところだ。何を隠そう、アクワイアという社名が強烈に記憶に残っているのも、同作の賜物だからである。

侍道3 | 株式会社アクワイア ACQUIRE Corp.

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