憧れのコシラエルの傘を数年越しに手に入れた。
ずうっと前から気になっていた傘やさんがあります。
コシラエルは、高校からの大事な友人が何年も前に教えてくれたお店。
『美明がぜったいすきそうな傘なの。』
『わたしも買ったんだけど、本当に素敵なの。すごくおすすめだよ。』
『インスタもやってるからみてみて。』
話を聞いてすぐに、ウェブストアをチェックして、インスタグラムをフォローしました。
さすが20年来の友人、わたしの好みを実によくわかっているな、と感激したものです。
それ以来、インスタを開くたびに、何度もその世界観を垣間見ていました。
実際に行ったことはないけれど、他のお店とは次元が違う、特別お気に入りのお店になりました。
コシラエルの傘は、もちろん普通に傘なのだけれど、わたしにとってはすばらしい芸術品でした。
わたしはその傘の写真を見ているだけで、その色遣いや筆遣いに心を鷲掴みにされました。
とにかく、いつ見てもその傘たちはわたしの琴線にふれました。
その存在を知ってからというもの、ふと思い出したときに、何度もここの傘たちの写真を眺めました。
ほんとうは、何度も近くを通りかかるタイミングがあったのにも関わらず、わたしはお店に足を運んだことがありませんでした。
思うに、たぶんわたしは写真を見るだけで満足していたのだと思います。
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わたしは、芸術でなにかを生み出すタイプではありません。
でも芸術鑑賞が好きだし、いろんなことを感じやすいタイプであると思っています。
そんなわたしは、自分の気持ちや感情に気がつくのも、理論的に言葉にして伝えることもとても苦手です。
でもとにかく、コシラエルには、理論的に説明できない、なにかわたしの心に強く訴えかけるものがありました。
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今年の年明けすぎ頃、お店が2022年8月で閉店してしまうことをインスタで知りました。
なんだかとても悲しくてショックを受けました。
少なくとも、8月までには絶対にお店に足を運んで傘を買うと決めていました。
そして、ようやく買うと思い立ったのは一昨日のことでした。
天気がぴかぴかに晴れていて、気分がすこぶる良かったからです。
今日こそ、お気に入りの傘を買うのにぴったりの日だと思いました。
11時の開店の少し前にお店に着きました。
ドアをあけると、写真で見たままの、思った通りのすてきな空間が広がっていました。
コシラエルの傘はなかなかに高級品なので、何年も使うことを考えて慎重に選び、2本に絞った上で更に熟考しました。
よぉーくよぉーく考えて『40代でも素敵に持てる傘』だと思える方を選びました。
ついでに、記念に同じ柄のハンカチもゲットしました。
念願のコシラエルの傘！
なんて素敵なんだろう。
一体何年越しの片思いだったのかわからないけれど、無事に手元にひとつ、おいておけるものを買えてよかったです。
これから、大事に大事に使っていこうと思います。
コシラエルの傘のファンから、勝手にラブレターでした。
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