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京都決定戦 第2回 問題・解説-1

 この記事では、8月19日の23時からクイズアプリ「みんはや」で行った京都決定戦(第2回)で出題された問題の紹介とそのフォローをします。京都府の有名な観光地を30箇所挙げているので、興味を持った方は訪れてみてください。
みんはやで出題した問題は、答えに関連する情報を5つ順番に列挙し、分かった段階でボタンを押すという早押し形式のものでした。それを一文にまとめて、以下に掲載します。
一部の問題は解説・見所とかを加えておきます。答えは問題の7行下、画像がある問題では、画像のすぐ下にあります(画像は訪問次第追加していきます)。一部画像は撮影者から許可を得て、掲載しております。
※誤字・脱字などがありましたらお知らせください。

前半部分の15問です。

1.御水尾上皇から拝領した御茶屋が残っており、京都に家を構える人は毎年ここで人形を買うという風習がある東寺の守護神とされる神社で、名物ともなっている狐煎餅や外国人観光客が多く訪れる千本鳥居で有名な稲荷神社の総本宮は何でしょう。

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答え:伏見稲荷大社
訪れた際には、外国人観光客の割合が他の観光地に比べて高いという印象を感じました。最初見たときのインパクトが大きいことが観光客の多く訪れる理由でしょうか。一番上まで上がるには1時間前後かかるらしく、登り切ったことはありません。登る最中には、お土産屋さんも多く、休憩を取りながら進むことができます。


2.快慶作の金剛薩埵(こんごうさった)坐像を所蔵しており、牛皮山という山号をもつ真言宗善通寺派の大本山で、小野小町に求婚していた深草少将の百夜(ももや)通いの伝説で知られる、山科に位置する小町ゆかりの寺は何でしょう。

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答え:随心院
百夜通いとは、小町のもとを百日連続で訪れたら結婚すると約束された深草少将が、九十九日目の夜に雪の中で凍え死んでしまうという伝説です。少将のモデルは百人一首にも撰録されている「天つ風」を詠んだ僧正遍照とも言われています。


3.金堂は紀州の満願寺本堂を移したものと言われ、如意輪観音坐像や不動明王坐像などの仏像や、『五大尊像』『絵因果経』などの絵画も所蔵している寺院で、毎年4月には豊臣秀吉がこの地で行った花見を再現する行事が行われる、府内で現存最古の木造建築物である五重塔が残るのはどこでしょう。

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答え:醍醐寺
醍醐寺は国宝や重要文化財が非常に多く登録されており、その歴史を感じさせます。桜も見所ですが、秋には美しい紅葉が見られるそうです。これも山科に位置しており、落ち着いた雰囲気のお寺です。


4.道沿いには与謝野晶子の歌碑や宇治上神社がある、あじろぎの道と並ぶ人気コースで、宇治橋から源氏物語ミュージアムへと続く道のことを、『源氏物語』第48帖の巻名から何と言うでしょう。

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答え:さわらびの道


5.かつては「御崎」と呼ばれており、現在では多くのお茶屋建築や大林組が設計した歌舞練場も残る地で、鴨川と木屋町通りの間にある歓楽街のことを、ポルトガル語で「先端」を意味する言葉を用いて何と言うでしょう。

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答え:先斗町(ぽんとちょう)


6.祈雨を行った善女龍王を祀っており、その年の恵方によって社の向きを変える恵方社があることでも知られる地で、祇園祭の発祥となる御霊会が初めて行われ、二条城造営の際には規模を縮小された平安京に造営された禁苑は何でしょう。

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答え:神泉苑
神泉苑の規模は現在の5倍以上あったとも言われており、一部の敷地は二条城の堀に取り込まれる形で、今に至っています。空海もこの地で雨乞いを行っており、平安時代からの古い歴史を感じさせます。この地にある池が東西にのびる「御池通り」の由来とも言われています。


7.敷地内には厳島神社があり、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが改築・拡張工事を支援したこともある、毎年春と秋に予約不要の一般公開が行われる地で、里内裏が現在の前身となっている、東京遷都まで天皇の住処としてあり続けたのはどこでしょう。

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答え:京都御所(または京都御苑)
写真は厳島神社です。京都御所は皇居のことを指し、京都御苑はその外側で、府民が散歩や談笑するなどの憩いの場として用いられている敷地のことを指します。厳密にはこのように分けられるのですが、一般に通用している呼び名である京都御所を正解にすることとしました。東寺は平安京のメインストリート朱雀大路に面して建てられているということから考えると、現在の東寺と京都御所の位置はずれているように感じます。これは南北朝動乱以降、臨時で設けられた内裏である里内裏で天皇が住まうようになったからです。そのため、京都御所は本来あった位置から東にずれているのです。


8.洛陽三十三所観音霊場第三十二番札所に指定されており、毎年2月3日に「鬼法楽」と呼ばれる節分会が行われることでも知られる寺院で、境内には豊臣秀吉の作った御土居跡や紫式部とその娘大弐三位の百人一首の歌碑が残っている、紫式部邸宅跡と伝わり、源氏庭で有名なのはどこでしょう。

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答え:廬山寺
源氏物語執筆の地としては他に、滋賀県大津市にある石山寺も有名です。1枚目の歌碑には紫式部と大弐三位の歌が彫られています。


9.出雲氏に縁があり、社前にある唐板の煎餅は土産としても人気な神社で、早良親王の怨霊を鎮めるために創祀された、応仁・文明の乱勃発の地として知られる、正式名を御霊神社というのはどこでしょう。

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答え:上御霊神社


10.毎年7月には陶器市が開かれ、毎年12月には大根を煮込み参拝者にふるまう「大根焚き」という行事を行っている、1231年に義空が開いた寺院で、大工の棟梁の妻である「おかめ」の伝説や、京都市街地では現存最古の木造建築が残るのはどこでしょう。

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答え:大報恩寺(千本釈迦堂)
京都府の中心部にある寺院や神社は京都での度重なる戦乱によって焼失してきました。しかし、この寺院だけは、応仁の乱でも被害を受けず、なお残っている貴重な寺院です。街中にひっそりと建っているので、気づかず通り過ぎてしまいそうです。この地には、足利義満によって滅ぼされた守護山名氏清を祀る社もあります。霊宝殿では、鎌倉期の貴重な仏像を拝むことができます(有料)。


11.2006年に、中京区烏丸通御池に旧籠池小学校を利用する形でオープンした、初代館長に養老孟司を迎えた日本最大の漫画博物館は何でしょう。







答え:京都国際マンガミュージアム


12.阿弥陀堂にある観世音菩薩と勢至菩薩は大和坐りという珍しい座り方をしており、聚碧園(しゅうへきえん)、有清園などの庭園が広がる天台宗三門跡の1つで、紫陽花の名所として知られる、左京区大原を代表する寺院はどこでしょう。

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答え:三千院
三千院は京都中心部からは離れた地にあり、閑静な地にあります。広大な敷地を誇り、庭園も美しいです。大原はしその生産も盛んらしく、しそジュースを販売していました。また、三千院までの山道には名物であるアイスきゅうりがあります。冷たく大きなきゅうりのみずみずしさや漬け具合があいまってとてもおいしかったです。


13.塔頭に龍源院、大仙院などがあり、かつては京都五山の上に置かれていたが、室町時代後期には林下の代表格となった寺院で、千利休自刃の原因となっている山門が残り、とんちで有名な一休宗純を輩出したことでも知られるのはどこでしょう。

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答え:大徳寺


14.本尊は馬郎婦(めろうふ)観音であり、「山田の僧都」と呼ばれる鹿威しがある六六山という山号をもつ地で、1641年に徳川家に仕えていた石川丈山によって建てられた山荘を、この地に三十六人の中国の詩人を描いた額が飾ってあることに由来して何と言うでしょう。

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答え:詩仙堂


15.楠木正成の陣所跡としても知られ、曼殊院道と狸谷不動明王道の分岐する場所にある古くから旅人の目印の地とされていた地で、この地にある松は4代目となっている、宮本武蔵が吉岡一門と決闘を行ったのはどこでしょう。

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答え:一乗寺下り松


後半に、続きます。

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