ジェノサイド訴訟、南アフリカ、イスラエル、どちらが勝つか?日本はどちらに投票する?
アメリカの政治学者Norman Finkelstein氏がyoutubeで以下の通り予想していました。
国際司法裁判所の判決は15名の裁判官の多数決で決定される。
したがって8名の裁判官が賛成すれば、南アフリカの申立ては認められるが、どうなるだろうか?
現在の裁判官と出身国は以下の通り。
アメリカ
ロシア
スロバキア
フランス
モロッコ
ソマリア
中国
ウガンダ
インド
ジャマイカ
レバノン
日本
ドイツ
オーストラリア
ブラジル
イスラエルを支援する立場か、パレスチナを支援する立場か、のほか、自国の行動がジェノサイドであると訴追される恐れがあるか否かでも左右する。理由は、ガザでのイスラエルの行動をジェノサイドと認めると、自国で行っている行動についてもジェノサイドと言われる恐れがでてくるから。
ロシアはウクライナの行動でジェノサイドと告発されており、中国はウイグルでの行動をジェノサイドと言われたくないから、南アフリカの申立てに賛成しないだろう。
〇 申立てに賛成(ジェノサイドのおそれがあると認める)
× 申立てに反対(ジェノサイドのおそれがあると認めない)
アメリカ、×
ロシア、× ウクライナでの行動がジェノサイドと告発されている
スロバキア、〇
フランス、△、〇か×か、50%
モロッコ、〇
ソマリア、〇
中国、× ウイグルでの行動をジェノサイドと告発されたくない、
ウガンダ、×、イスラエルを支持
インド、× 国内のイスラム教徒への迫害がある
ジャマイカ、〇
レバノン、〇
日本、×、日本はアメリカを非常に恐れているから
ドイツ、×、イスラエル支持
オーストラリア、×
ブラジル、〇
したがって、現在、賛成票が6票とフランスの0.5票を合計して6.5票、過半数の8票まで届いていない。
日本出身の裁判官は、Judge IWASAWA Yuji 岩澤雄司氏。
なお、前任の日本出身の国際司法裁判所の判事が皇后雅子の父の小和田恒氏。
Norman Finkelstein氏によると、「日本はアメリカを非常に恐れているから申立てに賛成しないだろう」とのこと。