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九州大手不動産会社のセミナーに登壇した訳 地震被害から経験したこと

2回目の記事がセミナー登壇の内容とは、10年経っての結果の一つとして
よろしいのではないかと思い記事にしてみたいと思います。

明和不動産と僕の関係は、不動産投資記念すべき1棟目が熊本市の
当時築29年目の3DKx 21世帯の購入でした。
300坪のまあまあ規模のある物件で
この物件で起こる出来事全てが、僕の今の基礎を作ったと言っても
過言ではないと心からそう感じています。

熊本地震の本震によって起こされた大幅なマインド変化

忘れもしない、2016年4月16日。
この日は僕の誕生日(だから忘れるわけがありません)
本震の2日前、熊本では大地震が起こったばかりで
物件の状況が心配であったけど、明和不動産の当時の素晴らしい御担当者さんは
中卒さん(そうは呼ばないけど)大丈です、物件は無事ですよ。
と安心させてくれていました。

その後の本震は深夜でした。
現地から120キロ以上離れている福岡の僕の自宅も相当揺れて
浴室にいた息子は揺れで倒れてしまいました。
それほど危険な状態ですが、真っ暗な夜中に現地物件に住んでいる
人たちはどうしているのだろうか、物件は大丈夫なのだろうかと
心配になっていました。

夜が開けて来るに従って、テレビ中継が悲惨な状況を映し出しています。
とても大好きな阿蘇神社様の門の入り口の塔が無惨にも倒れています。
阿蘇大橋が崩落、山肌は崩れ落ち、これほどの酷い状況を
テレビで見続けることで、不安は増幅されて行きました。

すぐに物資を持って行けない歯痒さ。
(高速道路は通行止め、通れても緊急車両優先)
当時はサラリマーンだったこともあり、会社は自宅待機を指示し
出ることも出来ない。向かうことも不可能でした。
スーパーも何もかもが品きれ、福岡もパニックでした。

しかしそんな中、明和不動産の担当さんはご自身も被災者でありながら
一生懸命に僕に連絡も来れ、そして数日間物件で住まわれている方に対しても
様々な声掛けと、状況報告を行なってくれていました。

熊本市、阿蘇、益城などを中心に周辺の水道やガスなども
停止、破断しライフラインが本当に悲惨な状況。
当然僕の1棟目の物件も上水は破裂、地盤のズレで下水も使えず
地盤沈下もあり、建物周辺の外構はズタズタ。
近隣住宅も倒壊したものが非常に多く、その地震の強烈さを実際に目で見て
感じたのは4−5日経ってようやく現地に行ってから。

僕は全ての入居者宅に支援物資と手伝えることを妻と1日かけて
行なって来ましが、いくら心を込めて手伝っても、物資と届けても
入居者さんらの心には寄り添うことは一切できないという現実を感じたことでした。

そのことを受け止めながら、僕らは帰りの車の中で
あまりの無力さに泣きながら帰ったのでした。

生活をどうしよう、今後どうなるのだろうかと脱ぎきれない
不安を抱えているみなさんに、
一体僕らが今できることは何なのだろうか。

本当に考えに考えて思ったことは、住まわれている僕の建物環境が
あったからこそ、命は無事だったということ、建物で命を守ったという側面を
認識したことでした。

そこで僕は資金調達も考えずに、前よりも良い環境を作って
少しでも住宅が前より安心して住める、良い環境となるように
誰よりも急いで取り組まなければと思い、福岡のいくつかの改修工事ができる
会社にあたり、すぐに手配を行いました。

明和不動産の担当さんは現地で、僕が思ったことや
ご自身で僕の物件に対して心を込めて数多くのサポートを行なってくれたのでした。ご自身らも被災者であること以上に、僕みたいな初心者大家に対しても
分け隔てなくお手伝いを頂けたことは、今でも決して忘れることはありません。


最初の1棟目 購入直後の写真

劇的な復活を遂げた1棟目、明和さんの社員さんへバトンタッチ

福岡の会社さんと明和不動産の社員のWさんの工事サポートのおかげで、大規模修繕が完了し、本当に前よりも良い環境に復活を遂げたのでした。
住まわれている皆さんには感謝をたくさんされ、近隣の皆さんからも
良い状態になって安心したとのお話も頂く機会に恵まれた僕たちは
「この場所で事業をさせてもらっていることを忘れないこと」
「誰が事業を行なっているか知ってもらうこと」
「最も働いている建物環境を心を込めてを大切にすること」
このことを学び、これまで利回り一辺倒だった不動産投資という言葉を辞めて
不動産経営、賃貸経営は事業、この本質を
理解するに至ったのでした。

そうしてこの物件は、数年後に明和不動産の社員様に、ことの経緯を知っているからこそ買いたいと申し出を頂きお譲りすることとなり、僕はこの物件の5年間の
経営を通して、不動産経営は人様の人生に影響を及ぼす仕事であるということを
本当に経験させてもらったのでした。


大規模修繕を終え生まれ変わった1棟目の環境

明和不動産という会社から経験した違和感と感謝

初めての物件がこのような被害に遭うこと、そしてこれから先、これほど
影響を受けるような出来事があるだろうかと今でも強く思うところなのですが
遠隔地にいながら、当時の経営、地震被害からの復活、工事指南、サポートを含め
明和不動産様には恩義を強く感じたことが、後に支援することを決定づけた訳であります。当然ながら、別の意味で明和さんとのやり取りもあったことが多くあり
双方にとって関係は割と大切なものになってゆきました。

そんな中、違和感を感じた出来事も多くあったのは事実。
不動産業界の習慣慣例を、これまた多く経験させて頂いたものです。
明和さんだからではなく、不動産業界というのはなぜそうなのだろかと思えば
社員さんらは習慣慣例に違和感を持たず働いておられる。
そこにも沢山の疑問もあったけども、全て経験することなのだと当時は思い
そしてその違和感を脱するために、ブランドを産み、強くなることを目指したものです。

明和不動産に協力する訳

というように、明和さんに協力する理由は一人のオーナーとしてではなく
僕の仕事が逆に明和さんにとって何らかの価値があるからであり
そのような価値を僕が作ってこれたのは明和さんのおかげでもある
そういうところが一番大きいと思っています。


明和さんのイベントに参加する中卒サラリーマン大家さん セミナー資料より

セミナーはおかげさまで盛況でした

昨年2022年6月では、福岡市にて開催
そして今回は2月13日月曜日に熊本市で開催となりましたが
僕のファン?!の方々とも久しくお会いする機会もありましたし
また、新しい世代の方々とも交流でき、僕自身にとっても
考えを改める良き機会と思えたのは、とても良かったと感じます。
明和さんにとっても僕自身が何らかの価値を持っていることを
感じておられるから、お声がけいただけるのでしょうし、
今後もお手伝いできることがあれば、僕は恩返しし続けようと思います。
ノーギャラは今回くらいまでかな(^_^;)とも思っていますけど。。。

このように、地震被害が僕の賃貸経営、法人経営に大きな影響を
及ぼしたことは明確なのですが、大手不動産会社様が
僕のような人間を表に出して集客、影響を出してゆくことに
勇気があるなあとも思うのですが、やはり信用と信頼がある程度
ついて来たと言うことを僕は感じています。

大手不動産会社に限らず、福岡の大手ゼネコンや、
日本で有数の不動産会社からも、サポートをいただけるようになっている
この状態は一般の大家、家主としては考えられない部分もありますから
特別扱いされているかもしれませんが、逆に相手様の
企業価値を損ねないよう、言うこととやることに責任を持って
これからも事業に邁進してゆかねば、、、、と常々感じています


と言うことで今回は結構長い内容でしたが
また次回をお楽しみに

サポートをいただける皆様には、質問や、思い、ご希望などありましたら、遠慮なくご連絡ください。 ブログ記事、何らかのサポートを検討したいと思います。まずはご希望をお聞かせください。今後もよろしくお願いいたします。