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マーケティングはビジネスの基本のはずなのに

ビジネスの基本であるマーケティングは、あらゆるビジネス教育カリキュラムの筆頭かというとそうでもないらしい。

マーケティングは今やあらゆるビジネスの基本となり、営業部門やマーケターでなくとも必要な知識でありスキルです。
マーケティングの技術、ノウハウだけではなくマーケティング思考を身につけることが重要です。

だけどマーケティング入門書をいくつか読むと、けっこう難しいなと感じます。基本的なフレームワークとして、3C分析(Company=自社、Competitor=競合、Custumer=市場・顧客)が出てきたかと思うと、4Pと4Cが登場します。4Pは製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促(Promotion)です。

SWOT分析が出てきたころには、自分の業務にどの順番でどれを使えばいいのかがわからない、など悩みもでてくる。
英語圏で開発されたコンセプトだからやむをえないが、横文字、カタカナ、英文字の略号が多すぎる。
原点には、日本的経営の要素が多く含まれているにも関わらずである。

いい商品やいいサービスがある。これは自社の商品でも他社のサービスでもいいわけです。次にその商品サービスを実店舗で販売するのか、ネット販売するかによって、在庫と物流が大きく異なるわけです。商品をどうやって届けるのかというインフラが必要です。
自分で出荷するか、代行会社に委託するのか、店構えで異なります。

そして最後に、その店舗を知ってもらって買ってもらうためのマーケティングがあるわけです。実店舗にしてもネット販売にしても、顧客を店舗まで連れていく必要があります。

新入社員教育のカリキュラムを見ていると、相変わらず、ビジネス文書の書き方とか名刺交換などに時間を使っている。この種類のものは、それぞれの配属先で異なるし、良質なテンプレートがあれば済むのではないだろうか。
研修会社のカリキュラムには、委託会社の意向もあるだろうけど、マーケティングという講座が全くない会社もあるらしい。もちろん営業部門の研修には立派な講座がそろっている。

営業部門のマーケティングではなく、全社員がマーケティングの視点を身に着ける必要があるのです。
情報システム部門だけがDX(ディジタルトランスフォーメーション)を進めるわけではないのと同様です。
全社の業務改革、DXを進めるためにも、マーケティング教育、IT教育、そしてDX教育があると、少しは前に進むのではないだろうか。

ビジネスの基本は、マーケティングの発想を持って、業務のプロセスを改革していく視点を持ち合わせているかどうかである。
失われた10年が叫ばれて久しいが、20年になり、30年になろうとしている。



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