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Audible『ケアマネジャーはらはら日記』

ケアマネジャーさんはお仕事を通じてお会いするものの、
あまり詳しい話をきいたことはなかった(お忙しそうなので、そんなに手間をとらせても行けないと思ってしまう)。
ということで、身近に感じている方の別の面をみるようで興味深かった。

手に職をつけようとケアマネジャーになる経緯
地域包括支援センターの管理職
転職①同業他社への転職
転職②NPO法人の経営する小さな事業所へ

タイトル通り、特に後半は”はらはら”しっぱなしでした。

ケアマネジャーの、地域包括のお仕事とは?

地域包括支援センターの介護保険業務+介護保険外の業務
どこまでやる?
何を優先させる?

その人に合った職場か、周りとのかみ合わせ

主人公はけっこうデコボコしている人に聞こえた。
業務外だけど、必要なことだしやりがいがあるから取り組むこともあれば、
レセプトなどは「苦手だし向いていない」ということで他の人にやってもらっていた場面もある。

周りがデコボコを補い合ってやれる環境であれば問題は表面化しないが、
かみ合わせが悪いと、「やるべきことをやらない(できない)ひと」「余計なことをやるひと」という評価になる。

ここは聞いていてせつなく、つらい場面であった。
・なぜ、「子持ちの男性」という業務遂行能力と違うところで判断してしまったの!!!

・同じ人なのにどうしてこんなに評価が変わるのか?
・もしかしたら、前の職場でも評価は低かったが、役職が上位であったこと、開設時からいたことから、下駄を履けてネガティブな評価はされにくかったのか?
・同じことであっても、上下関係・横並びという関係の違いによって人の評価は変わるのか?

・相手を下において優位性を確保しようとする人がいて、それに同調する人がいると、やりようがない。(でもこの場合、本人がいなくなったら他の人が次の餌食になるわけだよね)。

志が高すぎることの重さ

尾張崖の勤務先のNPO法人は小規模で経営が危ういとのこと。
事業ごとの赤字・黒字と補い合う構造の説明に、うんうんとうなずく。
人間関係においては、
志が高い(高すぎる)先人の「甘ったれ」といういいかたと、
受け取る方は、そこまではやれないという温度感の差がリアル。

いろんな人がいるもんだ

ケアマネジャーさんの目を通して、
・介護される側
・介護する側(働く側)
の人間性がそのまま描かれていて、なかなかしんどかった。
今の世の中って、揉めないで、そこそこうまくやっていこうというところだ。だから、コントロールしないで感情を外に出している人の存在に正直、ビビる。自分が対面したらうまくやる自信がない。

自分がいつも会う人と違う人が生きているところだから、読書って面白い。








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