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展示感想:蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる

 国立新美術館の企画展、蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まるに行ってきました。

 蔡國強は、若い頃、日本に来て、火薬を使う表現を洗練させていきます。ベルリンの壁が崩壊し、天安門事件がおきる。ソ連崩壊。世界が新しい段階へと変化していく時期でもありました。


 説明のさまざまなところに、鷹見明彦がでてきます。私も彼に連れ立ってその頃の蔡國強とつるんでいました。いろいろな出会いもありますが、鷹見明彦と出会わなければ、今の蔡國強は、ないかもしれません。

 私の固定記事でも説明してますが、鷹見明彦は、私の親友だし、このような美術の評論をすることになったキッカケのひとです。

 あの頃を思い返せば、鷹見明彦も、蔡國強も、私も、その辺に転がっている有象無象の若者にすぎませんでした。

 三〇年経ち、蔡國強は、大きな存在になり、鷹見明彦は、鬼籍のひとになりました。そして、僕は、風来坊のままです。


箱の大小はあれど、表現は、表現です。

鷹見明彦の追悼を込めて文章をあげておきます。

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