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画廊に行くようになって気がついたこと その49

 デジタルやAIに絡めて表現の身体性の話をしていましたが、デジタル技術の活用、パソコンのアプリを活用して、表現を行う際、あらわれる現象のひとつは、キリがなくなることのようです。

 原稿用紙に、手書きで文字をかいたり、手紙を書く場合、書き直すことはありますが、大きな間違いや問題がなければ、少々の見映えの悪さは目をつむって見きるものです。
 一人と書くか、ひとりと書くか、その部分だけ直すために全部を書きなおしか、いなか、労力とのバランスです。

 パソコンのワードなどでは、部分の修正は、それ以外を維持したまま行うことができます。雛型を作っておいて名前や日にちだけ直すことも簡単にできます。
 また、下絵の制作の際、少しの操作で、大きな変更をなすこともできます。
 できたと思いながら、もっと良くなるかもしれないという囁きが聞こえてきたりもするし、前の方が良かったのではとの思いもでてきます。

 終わることができないことになりやすいのも、デジタル技術の特徴でもあります。


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