(as a Manager)はじめての実践1on1
今日のnoteは、初めての1on1実践からの学びについて、徒然と書いてみたいと思います。
私は、先月(2022年2月)転職しました。新しい会社での役割の1つ、それがメンバーの成長支援とチームビルディング、いわゆるリーダーとしての仕事です。
私には2013から2014年の1年間、リーダーとして働いた経験があり、それ以来、実に8年ぶりにリーダーとしての仕事を行います。
以前の職場でのリーダー経験はほろ苦いものでした。
当時はまだ1on1という概念が一般的には普及していなかったので、メンバーとの1on1は設定していませんでした。また当時のメンバーとは、それまで何年も仕事を一緒にしてきた仲でしたし、毎日オフィスで顔を合わせていたので、あえて別で時間を確保して話すことについて、有用性を感じていませんでした。
結果は散々なものでした。メンバーとの信頼関係は崩壊し、修復ができぬまま私は"転職"という形で自らのリーダーとしての役割に終止符を打ったのです。
それ以来のリーダー職。緊張と不安がとにかく先走ります。さらに今回は、メンバーとの関係性の構築もこれからです。
まずどこから実践していこうか?と考えて思いついたのが、1on1でした。
1on1。言葉こそ普及してきていますが、まだまだその本質を理解し、正しく実践しているチームは少ないように感じます。
ですので、私自身としても正直手探り状態です。
どういった進行が正攻法なのか?
どういった点に注意し、対話すべきなのか?
まだ全く見えていないのが現状で、これから実践していく中で学んでいきたいと考えています。
今日のnoteでは、そんな1on1初心者の私が、初回の1on1の実践を振り返り、良かったこと、改善ポイントなどを洗い出し、次の1on1での実践について考えてみたいと思います。
初回の実践内容
メンバーと知り合って間もない(約3週間、かつオンライン)の私が、初の1on1(30分間)で確認したことは次のとおりです。
各メンバーの現在の心境(不安、期待)
各メンバーのやりたい仕事
各メンバーが今後目指したい姿
率直な感想です。盛り込みすぎました。。。_| ̄|○
これだけたくさんの確認内容があると、正直質問攻めのような感じになってしまったのです。(いきなりメンバーには申し訳なかったなと反省。。)
たくさん質問することで、インプットもその分得られたのは確かですが、メンバーからの回答を見返してみても、それらはその場の雰囲気に合うようにアレンジされたものだったように思います。
回答の裏に潜んでいる深層心理というか、「○○です。でも実際は・・・」といったものは、やはり早々には出てきません。
そりゃ、相手の立場で考えてみればわかることです。いきなりまだどこの誰かも十分知らない赤の他人に、「最近どうですか?」「仕事順調ですか?」といきなり聞かれたって、「順調です。」「問題ないです。」としか答えられないですよね?
それをやってしまっていたのが、先週の私だなと反省しました。
どうすれば良かったのか?
率直に、私は目的に縛られすぎていたように感じます。
すなわち、
自分の聞きたいことを確認する
相手への共感、リスペクトを示す
頼りになるマネジャーを演じる
完全に自分軸になり過ぎていたんですよね。
でも本来1on1とはどうあるべきか?を改めて考えてみました。
1on1をする上での最も基本で、一番大切なこと。それは、1on1はメンバーのための時間だということです。
はっとさせられました。
私が今回やった1on1は、全く相手のための時間になっていなかったのです。
そんな反省も踏まえ、伊藤羊一さんのVoicyを聞き直しました。
このVoicyで羊一さんは、1on1を「メンバーのための時間」にするためのファーストステップは、なんでも話しやすい関係性を作っておくことだとおっしゃいました。そのために必要なもの。それが雑談だそうです。
とにかく最初はできるだけ多く雑談をする。仕事以外のことでもなんでもいいので、たくさん雑談をする。そうすることで、何でも気軽に話せる関係性を作るのが大事だそうです。それがひいては仕事でも円滑なコミュニケーションが実践されることにつながります。
なるほど!と思いつつ、私の今回の1on1に足りなかったのは、これだったんだと感じました。
チームにもっと雑談を!
これが今回の1on1からの私の気づきです。
私も以前から薄々感じていました。何か今の私たちチームに足りないものがあるな、と。そうそれが雑談だったんだなと気づきました。
私のチームは、現在諸般の事情により、多忙を極めた状態にあります。だから1分1秒でも本業となる仕事に向かいたい。目の前に置かれている課題を1つ1つ早急に処理していきたい。そんな危機感に晒されているのです。
ですが、そんな状況でも考えるべきことがあります。それがチームワークです。
チームワークを良くし、パフォーマンスを高めるために、何ができるか?を考えて行った時、初めて雑談による関係性の充実がキーとなることが、スッと腹落ちしてきました。
特に昨今はリモートワークで偶然の雑談が起きづらい状況にあります。
メンバーは、時間ギリギリに会議室リンクをクリックし、入室後も間髪開けずに会議本題がスタートしているのが現状です。
私はこの状況を変えていきたいです。
あえて別の話題(例えば天気)から会話をスタートさせ、その後、徐々に本題に入っていくような時間を作っていきたいです。
そういった一見ムダと思える時間を少しずつ積み重ねることが、心理的安全性を少しずつ確保していき、ひいては「なんでも話せる関係性」が構築されるようになるのだと思います。
1on1で、いつの日かメンバーから開口一番、自分らしい一言が発せられる日が来ることを願って。
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