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DIG SHIBUYA 2024

先週末、DIG SHIBUYAを半日楽しんだ。土地勘のない場所で回遊式の会場を探すのは、大変ではあったのだが。見つからず諦めた会場もあった。それでも、一人で気ままに歩き回るのは楽しいこと。

テクニカルなことも、デジタルも、アートも好き。
とはいえ、ブロックチェーンやNFTという言葉が身近な生活はしていない。理解はしているつもりだが。
会場に行ってみて、「あー。それはニュースか何かで見たことあったなー」と気づいた展示もいくつか。

ぱっと見では、何をどうするのかわからない展示もあったりはした。が、「何だろう」と思いながら立ち止まると、近くのアーティストさんやスタッフさんが、お話してくれた。親しんでほしい、という趣旨のイベントだった。

実際に操作できたり。操作して、創作できる展示もあったり。展示空間自体がアートだったり。いろんなバリエーションの楽しみ方をした。
また開催されるなら行ってみたいと思う。

Black Hole Recorder

DIG SHIBUYAの会場の一つで、Black Hole Recorderを見られた。日本科学未来館で一昨年の春、展示されていたもの。

そのときに録音された音データを、少し聞くこともできた。「これ自体には何か機能がある訳ではないんですね」というような、男性らしき声が聞き取れたり。「これの機能」は、録音・再生だけだと思われる。いつかブラックホールに到着した後に再生されるのも楽しみ。

Useless Prototyping Studioというアーティストさんの作品。「useless」というのは、役に立たないとか、そんな意味合いの言葉。役に立つばかりが良いとは、全く思っていない私は、クスクス笑いながら楽しんだ。

私と、案内してくださった物理学者さんとの会話も、録音されたことだろう。どこかの会場へ巡回したなら、誰かが聞くこともあるのだろうか。

実物を見ても、いただいたポストカードを見ても、ブラックホールストレージ搭載ということで?とてもミステリアスな見た目をしていた。蓄音機風の形状は、ほぼ見えない。

が、物理学者さんがライトを当ててくれている中で撮った私の写真は、実際の見た目よりかなり明るく写り、何だか味気ない。カメラ側はオートの設定だが、露出時間がかなり長く驚いた。

せっかく塗料で反射しにくいところ、そんなに明るく写ってしまってはいけなかったように思う。後からでも暗く補正するべきだったか。傾きしか直さなかった。

にこやかな雲がたくさんぶら下がっているケヤキ並木は、見た目に楽しかった。一緒にニコニコしたくなる見た目。

パルコ内のギャラリーでも、いろいろな展示を見たり操作したり楽しんだ。謎なケモノを創作してみたり、人生ゲームを少し進めてみたり。

別なnoteにまとめたが、見るだけではなくワークショップを楽しんだ会場も。
後日、AIとも一緒に話しながら観測散歩してみたかったな、とも思った。

AIの自己紹介文が、展覧会チラシにあることに気づいたりもした。noteに書いたときには読んでいなかったので、プロフィールを想像しながら書いていた。

書かれていたのは、35歳の女性・忙しい仕事・ピアノが弾けるようになりたい・散歩で気になったのは楽器店や洗練された建築など。
想像のプロフィールというか印象から、外れてなかったらしい。

展示は面白く楽しんだものの、微妙な感覚を持った会場も。
自分のセクシャリティと合わない話を、楽しそうにされる展開になってしまった。合わない場所からは、距離を置くことにしているので、そのときも早めに離れた。

マイノリティなのだから、大部分の人の感覚と合わない訳で、そんなものだと普段から思っている。展示を見ているだけなら、共感は無理でも「面白いなー」と興味深く楽しんでいた。

が、面白そうに展示を眺めていたせいか、アーティストさんに声をかけられてしまった。アーティストさんは、別な来場者とお話中と思っていたので驚いた。

自分のセクシャリティと合わない話を、楽しそうにされてしまい、「そうですよねー(+愛想笑い)」「うんうん(+ニコニコ同意したふり)」という展開に。クリエイターノート的なお話で、内容はとても面白かったのだが…

私はセクシャリティがずれているだけではなく、自分の気持ちと違う動きが苦手な自閉スペクトラム症ASD。意識しないと愛想もない人。お世辞は昔から無理。
自分も含めて面白く楽しんでいる場を、自分の無粋な言葉で否定し出しかねないので、早いタイミングで離れた。

面白い展示だったと今も思っている。アーティストさんと直接話せるというのは、楽しい機会と思う。
が、間違った場所に行ってしまったような、後味の悪いような、微妙な感覚が後をひいたのも確か。

土地勘のない場所を半日かけてウロウロした。心地良く晴れた中での楽しい街歩きとはいえ、寒さもありストレスはあったと思う。前日の雪が、数時間前まで残っていたのだろうな、と思う日影も見かけた。秋冬のメンタルはイマイチな人でもある。

それでも、微妙に感じた会場も含め、多様な表現の会場を気軽に楽しめ、嬉しかった日。

会場エリアでは、DIG SHIBUYAとは直接関係ない楽しみもあった。
別なnoteにまとめたが、アップライトピアノを見かけ、触って幸せをもらったり。
歩き過ぎと冷えを解消するために、カフェにも行った。シナモンの効いたリンゴのケーキを、幸せにいただいた。

マイペースに興味深く、DIG SHIBUYAを楽しんだ先週末。
よく行く場所ではないので、渋谷をあまり理解していない。
が、渋谷は面白い街だなと、行く度に思う。