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#47 女って、男にとって、本当に魅力的

オレは今年で55歳になるけど、若い子と話すとやっぱウキウキすんなー(笑)
あ、お前は若いけど、男子なんでー(笑)

こないだちょっと立ち寄った飲み屋で、いろんな人と話したんだけどさ。
見知った仲間と飲むのも楽しいけど、1人のみでふらっと入った場所で、その場限りの友達になるのは、楽しいもんだよ。

コツがあるんよ。
例えば、「センパイ!」って言いながら話しかけるんだ。
年上でも年下でも。
まず、見ず知らずの人をまずリスペクトする(笑)
そこからいいお酒は始まるんよ。

■ あたらしき心もとめて
  名も知らぬ
  街など今日もさまよひて来ぬ

石川啄木だ。

「あたらしき心もとめて」
オレは、相手の肩書や、頑張っていることから、どんどん質問する。
質問できるって、自分自身の「幅」がないとできない。

もちろん、まったく興味のない話もないわけでもない。
でもさ、初めて知った、でもよくわかんない、それでも、相手とのいい時間を作るために質問したり、「正直、よくわかんないけど」(笑)って言っちゃって、それでも相手の良さを引き出そうとしたりする。
・・まあ、とにかく、自分の知らないことを知りながら、相手といい時間を作るのがオレの飲み方かな。

・・
え?
若い子?
かわいかったよ~(笑)

まあ、もう自分の娘ぐらいの子に何するわけでもないけどさ。
変に警戒したりしないで、大人に合わせられる子は、やっぱいいね。

・・
この年になって、多少好感もってもらえるためには、見た目も大事でね。
オレは見てくれ悪いけど、それでも、

■ 健康的にやせてる

ことって大事みたい。
そういう下心はなかったけど、マラソンを通じて姿勢を整えて、食事とか気を配っているせいか、昔はメタボ体型だったけど、今は、お世辞でもやせ型に見てもらってるようだ。
まあ、オレが目指している「ランナー体型」には、まだまだ程遠いけど。

・・
やせるにはどうしたらいいかって?
まず、単純に食べる量を減らすのは駄目だ。

人それぞれいろんな「太る習慣」をもっている。
その習慣を直すことから始めるといい。

例えば、姿勢。
正しい姿勢って、背中が反るんじゃなくて、腰のところがまっすぐになっていて、お腹は「ひっこめる」ぐらいが正しいんだ。
でも、気づかないうちに、お腹が緩んで前に出て、反り腰の人が相当いる。
そうなると、内臓が落ちてきて、「ポッコリお腹」になる。
内臓の調子が悪くなり、便通も悪い。
食べたものが正常に出ないで、貯まり続ける。
こういう悪循環で、肥満やかくれ肥満が相当いるんだ。
食べ物あれこれやる前に、正しい姿勢で過ごせるかやってみるといい。

例えば、疲労。
多くは睡眠不足や働きすぎ。
しっかり寝ないと、便通が悪くなる。
さっきも言ったけど、食べたものが正常に出ないことが一番体に悪いんだ。

例えば、習慣食い。
食べなくてもいいようなお菓子や間食を、自分で必要だと思い込んで習慣にして食べていたりする。
スナック菓子、アイス、ポテチなんて、習慣食いの代表だ。

まあ、こんな「太る習慣」をやめてみることから始めるんだな。

オレが好きなマラソンをみんなやれとは思わない。
でも、ストレッチなんか、結構、「太る習慣」をやめるきっかけになるかもな。

ストレッチ自体に運動負荷はない。
ただ、姿勢でも言ったけど、足や肩首の柔軟性がなく、足がまっすぐ伸ばせない、曲げられないとか、肩首が硬くて「巻き肩」になることで、内臓を支えるインナーマッスルがゆるんでしまっていたりするのを、ストレッチで改善することができるんだ。
ただギューギュー伸ばすんじゃなくて、正しい姿勢を作るためのストレッチをすると、これもまた、やせるためには有効だったりするんだよ。

・・
おっと、オジサン、つい健康談議になっちゃう(笑)

春になって、いろんな花がぐんぐん咲いてるな。

■ 友がみな我よりえらく見ゆる日よ
  花を買ひきて
  妻と親しむ

これも啄木。

啄木は明治時代の人。
子どもの頃「神童」と呼ばれる優秀なやつだった。
でも、社会に出ると、新聞記者になっても鳴かず飛ばず、そのうち新聞の校正係なんかさせられた。
こんな自分じゃないはずと思いながら短歌を作った。
それが『一握の砂』にまとまる。
「友がみな」の句もここにある。

で、啄木は、感染症の肺結核になる。
平均寿命40代の時代に、26歳でなくなるんだけど、肺結核になって作った詩集は、『一握の砂以後』というタイトルだったが、のちに『悲しき玩具』となった。

啄木と言えば、三行書きだな。
明治になってどんどん入ってきた西洋の詩の影響。

で、啄木の歌集を見ると、ものすごい量の三行詩が続く。
まるで1つのことをしては1つの短歌を作るような勢いなんだよ。

で、『悲しき玩具』ほぼ最後の作で、「妻」が出てくる。

■ 庭の外を白き犬ゆけり。
   ふりむきて
   犬を飼はむと妻にはかれる。

病床で、庭の外にたまたまいた犬を見ていたら、妻が振り向いて「ねえ、犬飼おうよ」って妻に「はかれる」、言われちゃったよって歌さ。

「吐く」「吐かれる」、最後に少しユーモラスに終わるんだな。

啄木の歌は、たまに「キス」とか出てきて、明治にしては、いや明治だからこそ、しゃれこきな若者だった。

そして、自分が病気になり、生い先わからんなーとなって、それでも一緒にいた妻の「ねえ、犬飼おうよ」のあっけらかんとした言葉に、苦笑している啄木が、オレには思い浮かぶな。

人生を深刻に考えるから、短歌も生まれるんだが、それを一蹴してしまう、女の一言!(笑)

生死を思う啄木への一言。「あたらしき心」が、身近な妻から「はかれる」とは!(爆笑)

女って、男にとって、本当に魅力的だよな。

・・
そうそう、最近、韓国っぽい歌ばっかり流行って、まるで日本の歌おもしろくないんだけど、平井堅ってまだ元気でやってんの?
テレビ見なくなって、わかんなくなっちゃった。

ヤツ、かわいい歌も歌うんだよな。
「キミの好きなとこ」って、かわいいなあ。

■ 思いが募るほどに直接顔見ては言えない
  君の好きなところなんて星の数ほどあるのに

   照れた笑顔 すねた横顔 ぐしゃぐしゃ泣き顔
  長いまつげ 耳の形 切りすぎた前髪
  君の好きなとこなら 星の数ほどあるのに
  一つも言葉にできなくて

  お腹がすくと機嫌が悪くなって黙り込む
  酔うとすぐ寝るくせに帰りたくないとすねる
  君の嫌なところも そりゃ少しはあるけれど
  会えばいつも許してしまう


まあ、男って、自分の生き方を貫くのが喜びなんだけど、そこに女がやや邪魔する感じになるのが楽しかったりするんだよな。

そういう男同士、今後の作戦会議しながら、飲むか(笑)

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