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やってみないとわからなかった僕の起業

前回は株式会社アソリアの自己紹介をした。
熱い想いや展望をキラキラした目で笑

今回は、一転死んだ目で株式会社設立までのリアルを振り返って書く笑笑
何に躓いたのか、何がわからなかったのか、何にいくらかかったのか…

これはあくまで「僕は」という話。
誰にでも当てはまることではない。
「見積もり甘いわ」
「もっと考えろよ笑」
と言われても仕方ないと思う。

それでもこの自分の軌跡が誰かのためになればいいなと思い書く。

俺物語…

序章 社名!…しゃめい?あー。待ってどうしよう。。。

ここから始まった。起業しようと決意したものの会社の名前がない。
生まれてくる子供に名前という最初の愛を。

会社設立freeeで登記の手続きを始めたんだけど、1番最初からつまづいた。

事業をどうしようとかそういうことばっかりに頭を持ってかれてて肝心の名前を忘れていた。

どんな子に育ってほしいと妄想してお願いをして。けど、名前はまだない。

でも、自分の致命的なネーミングセンスでダサいダサいと母が笑う。きーー。

「相互理解」をいろんな国の言葉で検索したり、福祉大国の北欧の言葉を調べたり、中学生以来開くことがなくなった国語辞典を眺めたり色々した。

そのどの方法でもいい名前つけられなくて。
ある時ふと「楽しくいきたいな…遊び…コミュニケーションの重要性を遊びで気づいて…アソ…気づきは英語でリアライズ。アソ…リア…アソリア!」
って感じで決まりましたとさ。あの瞬間気持ちよかったね。

1章 株式会社に合同会社。わからん

「株式会社アソリア」いいね〜
と意気揚々と設立のステップを登れるほど考えることは単純ではない。

NPO法人、一般社団法人…法人登記をするにも種類はいくつかある。
ある程度法人の形態は検討して株式会社を設立しようと決めた。

が、まだあった。合同会社

ナニソレ…

盲点だった。freeeのサイト見て初めて知った。
どうやらランニングコストが株式会社に比べてだいぶ安く済むそう。
他にも違うところはあるから起業を考えている人はメリットデメリットを比較してみるといいかも!(参考程度にfreeeのサイト内での説明)

結局僕は株式会社を選択した。
理由は

・最初BtoBで研修事業をするから
・ある程度スケールも考えているから
・起業は一人で行うので初期費用以外のメリットがないと感じたから

が主だったもの。

自分がやりたいことと見つめ合うだけじゃなくて相談できる人がいたのはありがたかった。自身も起業を経験して、スタートアップの支援をしている吉田さんに何度か相談に乗っていただけた。

2章 会社設立freee優しいんだろうけど俺にはわからん

さて、ここにきてやっと株式会社アソリアを本腰入れて設立できます。

しかしながら、起業に関して無知な僕はどうしたらいいのかわからない。
一株の価格?発行可能株式総数?取締役会の設置?取締役の任期何年がええんじゃ?

こんな具合にわかりやすいfreeeなのに入力できない欄が多発した。

吉田さんに一つひとつ聞いて決めました。感謝すぎる。。。

ちなみに、他に入力することについて僕はこんな感じ。

・定款に記載する事業内容:ある程度事業決めてたからパーっと書いた(後で定款作成の代行先から「もっと具体的にして」とやり直しくらったけど)

・決算期:長年バックオフィスとして働いてきている母が「7〜9月は決算月にしている会社少ないからそこにしな〜」というのでそれに従って7月にした(後に7月設立7月末締めだと、設立してすぐ決算だけど大丈夫?と定款作成代行先にメールで教えてもらって登記を8月に変更した)

・広告の方法:HP作れる優秀な友達がいたからその人に依頼して自分で会社のHPを持った

・会社の印鑑:amazonで自分で購入。2,300円の安いものを教えてもらった

3章 優しさに〜包まれた♪ から助かった

人の優しさに触れながらなんとかここまで設立を進めていたが、もう一つ出会えてよかった優しさを紹介したい。

登記する会社の住所どうする?問題があった。
オフィスを借りるほどもちろんお金はないし、というかそもそも今はいらない。かといって、家は母と2人暮らしの賃貸だし自宅住所で登記したくない。

ということで、

・コワーキングスペースを探す
・どこかに間借りする

という方法しかないかなーと思った矢先、HP作ってくれたあの野崎さんと話ててバーチャルオフィスなるものの存在を発見。
「あ、これいいじゃん」
って思って色々調べ始めた。
バーチャルオフィスの運営会社はいくつもあった。サービス(オプション)内容、価格色々違う。

で、最終的にアントレサロン横浜にすることを決めた。
決め手は以下の通り。

・運営スタッフさんが皆さん優しい
・月/5000円以下

渋谷と横浜のオフィスの内覧に行ったんだが、どちらも受付の人がとても優しい。色々教えてくれたし、受付の人でもわからないことはすぐに確認をとってくれる。それに、契約時にクレジットカードがまだなかったんだけど、できるのを待ってくれた。そして、内覧時に渋谷の人が横浜市創業支援事業計画の存在も教えてくださった。これが大変助かった。

株式会社設立には登録免許税が通常15万円必要なのだが、その支援を受けることで半額の7.5万円で設立することができた。

支援を受けるのに最低1ヶ月かかるのと、少し頑張らないといけないこともあるけど、アントレサロンの人がサポートしてくれた。

4章 定款?何さ。漢字も読めんわ。

定款

これ読めます?起業しなかったらこんな文字に出会わなくない?笑
「ていかん」って読むらしいです。

定款(ていかん)とは、法人の目的・組織・活動・構成員・業務執行などについての基本規約・基本規則そのもの(実質的意義の定款)、およびその内容を紙や電子媒体に記録したもの(形式的意義の定款)のこと。/Wikipedia​

まぁこれが自分にとってモチベーションがグッと降下していく原因にもなるんですけど。
定款を作るステップの辺りから一人で起業することに突然孤独感を感じちゃって、やらなきゃいけないことあるのに手をつけられなかった。

時間はかかったけど、定款はfreeeの中から作成を行政書士さんに依頼できて、「事業内容をもっと具体的にして、内容被ってるのあるから変えて」など連絡をもらい僕の至らぬ点が出たがなんとか作成できた。(作成代行をお願いしてからは割とすんなりできたよ)

5章 おっと、マジでお金に羽生えて見えるよ

未成年が起業するってことで余計にネックになる資金面。
ある意味このタイミング(18歳)で起業に乗り出したことで経験したこと、伝えられることはある気がする。
周りで18歳以下で起業した人は何人もいるけどねー。

だから最後に登記完了までになににいくら使ったのかをまとめる。
参考になったらいいけど、自分の振り返りの意味でも。

・登録免許税(横浜市創業支援事業計画により減額)   75,000円 
・定款認証                       51,900円  
・定款制作代行費.                                                                  5,220円
・会社ロゴ&HP 業務委託.                                                126,280円
・名刺製作費                                    1,621円
・法人実印                                       2,370円
・登記事項証明書(2部)                           1,200円
・法人印鑑証明書(2部)                                      900円
・戸籍謄本                              300円
・印鑑証明書(自分、母の合わせて4部)              1,200円
・製本ラベル(※1)                      363円
・CD-R(※2)                           110円
・バーチャルオフィス利用料(月/円)                 4,180円
・Googleワークスペース課金(月/円)                  680円
         合計                   271,324円

ざっとこんな感じ。起業には最低30万円ほどかかるとネットでよくみる。最初の見積もりの時点で25万弱でいけない…?とその噂を疑っていたがそれは本当らしい。
実際ここには交通費やコピー・プリント(※3)費は入っていないし、バーチャルオフィスやGoogleワークスペースは月額なのでもう少し30万に近づくだろう。

※1 全ての登記書類を法務局に持っていく際などに製本する必要がある。ただほぼ使わないので製本テープではなくて製本ラベルを買うことを勧める。500円以下で手に入るはず。(下記写真参照)
※2 電子定款を受け取るときに必要とfreeeに言われたが公証センターの人が新しいCD-Rを持ってきてくれた。つまり使わなかった。なんでやねん。100均で買ったので110円の損。
※3 freeeでやったからかわからないけどやたらデータのプリントアウトや証明書のコピーをした。2000円くらいかかってるんじゃないか。セブンイレブンのプリント激推し

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金面以外にもよくわからなかったことを細かく言えば、「未成年で親の扶養に入ってるけど開業時に健康保険に新規加入する必要があるか」を協会けんぽに聞いたり(とりあえずは入らなくて良いそう)、司法書士・税理士・社労士などの専門的な力はいつどこで必要になるのかなどわからなくて先に起業をした同世代に聞いたりなどいくつかあった。

また、
・バーチャルオフィスの契約
・定款認証(公証センター)
・全ての登記書類を法務局に提出
と最低3回は親の印鑑証明や戸籍謄本、同意書が必要だったので親の協力と理解は必須だ。その点理解ある母で助かった!

最終章 やっとここがスタートやん。

株式会社アソリア設立を経て思ったこと3点

・会社設立freeeしか使ってないから比較できないけど良いと思う
・相談できる人は何人かいた方がいい!(固い相談ができる頼れる大人と少し砕けた相談ができる同世代など)
・創業支援制度は助かったので起業する時は少し調べてみると良いかも

ややこしいことも多くて調べてもよく理解できないこともあった。
だからここまでで色んな人に助けてもらった。優しい出会いもあった。
これからもきっとそういう人がいないと生きていけない。
だから常に忘れないで行こう。感謝を。

会社はできたけど中身はまだ家具が揃っていない新居状態。
本来ならもっと考えて、より計画的に行うものなのでしょうけど。

でも、今は「もっと考えろ」と“今”(現在地)をしっかり見つめさせてくれるパートナーがいる。

これから。

ここからがスタート!!!

正直この先どうなるか検討もつかないけど
熱い想いと実現したい目標を如何なる時も見失わずに
気を引き締めて険しい登山に挑もうと思う。

p.s.まだ登記後の手続きはある模様


アソビゴコロが生み出す社会を変えるリアライズ
株式会社アソリア/代表取締役 櫻井竹琉


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