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効果【こうか】

嬉しかったことの報告です。
昨日、
いつも優しいクラスメイトの女子の顔に
鍼を刺しいゃいましたよ。
女子の顔にだなんて、、
ドギーでマギーだったりしたし、
緊張感やらで、まーー疲れたんす。

なんてことを記しました。

その彼女が昨日はLINEで簡単に、
そして今朝は素敵な笑顔で詳細に報告してくれたのが、

「あの後、目から涙というか潤いっていうかが、左と違うんですよー」
と、
「下関ってツボはドライアイに良いって別の授業でも教わりましたよね!」
「効果ありますよー!」
「ワタナベさん凄いー!」
って、
最後の1行は妄想で付け足しちゃいましたが(^^)
授業で刺した鍼の効果が
なんらか確実にあった。

軽ーく解説すると、
昨日刺したのは下関【げかん】という名前の足の陽明胃経というルートにいる顔のツボ。
歯痛に効くとか、
顔面神経麻痺に良いぜとかって
教わるツボなんですけど、
解剖学的には顔面神経の通り道で、
そこに鍼を刺して電気を流すという文章で書くとエゲつないけど鍼灸師としちゃー当たり前って実技。
上手く刺せてれば顔面神経が支配する顔面の筋肉がヒクヒクするんです。
おおくくりで表情筋ってやつなんですけど、
昨日は右側の下関に上手く刺鍼出来て
その彼女の顔の右側だけがヒクヒクしたんです。
ワタシがヒクヒクさせた。

ヒクような下ネタを授業中に言い散らかして
ドン引きされて女子の顔をヒクヒクさせたら退学ですから。
ちゃんと先生の言う通りにですよ、
緊張しながら思考で錯誤もしながら
ヒクヒクが起きた。

(うし!)
ってなったものの、
彼女の逆側に廻って左頬の下関を狙ってみると、
ヒクヒクしない。。

(だめか。。)
って思ったり、
(これで授業は終わりだ。)
って緊張感から解放されたりしてグッタリ疲れた。

そんな昨日からの今日で、

涙が溜まる。
それも右だけなんだ。
って丁寧に教えてくれたんです。

(おー!)
って結構とカン高い音はココロで発して、
「おー!」
って低めのトーンの音は脳からの指令で声を発して、
(効果ありじゃん)
という実感を自分と彼女たちと共有した。

んで、
頭んなかで今までの学びを反芻【はんすう】するような
自問自答大会が始まりました。

(そもそも顔面神経って脳神経の何番だったっけ?)
(ⅶ番ね。ん、7番7番。そう7番)
(よし。)
(内耳孔通るんだったよな。。)
(大丈夫か?)
(で、顔面神経の副交感神経のお仕事なんだったっけか??)
(んー、、)
(額下腺と舌下腺から唾液出しちゃって、、)
(ん!)
(そうそう!)
(涙腺【るいせん】!!)
(涙腺も顔面神経の副交感神経のお仕事!)

で、

(あ。)
(そーゆーことね!)

って
昨日の鍼を刺したという事実と
それで何が起きたかの相手からのフィードバックと
自分の脳みその引き出しに入ってる知識と

すべてが合致する。

(おー。)
って今度は唸るように低いココロの声は
これが効果だな。
って感嘆するような嬉しさでもあったんです。

で、
なんとなくですけどね。
自分の鍼による効果ってのを通して
治療というものを捉えた感じがしたんです。

治す【なおす】ためには
効果【こうか】がいる。
でも、治すと効果は別物だなと。
治療はその日一回じゃ治らない。
治らないけど、
効果はその日一回で出せる。
出さなきゃいけない。
効果を出し続けるから患者さんはお金と時間を作って
やってきてくれる。
だから、
その日に治らなくても効果は提供しなければならない。
そして、
その「効果」の積み重ねを通して
「治す」という結果をもたらす。

治すと効果は同じ物のようだけど、
別物として扱って、
伏線大回収しちゃう小説のクライマックスみたいに、
最後は「効果」が覆面を剥がすと「治す」だった。
いやー。スッキリー!
みたいな。

って、
わかったような意味のわかりづらいこと書いてますけど、
どうなんでしょうね。
バタバタとかワサワサとかしながら
まだまだ吸収しないといけませんね。

でも、
ちょっとした成長が感じられて、

嬉しかった。

そんな報告でした。


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