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バカのひとつ覚え

「震源地は埼玉県の南部。」
って完全にワタシんちなんですよ。
とは言っても、震源地がワタシまたはワタシの妻でもありません。
なんかプレートの境目なんだそうですね。
ワタシんちが建ってる地面の底をグーっと下に何キロとか何十キロか先に、
プレートとプレートがムギュってなってるんですって。

結構、揺れました。
めちゃくちゃ乗り心地の良い車に乗ってたら、
なにがの障害物をボコ!って通り過ぎた瞬間にやってくる尻へのいきなりな刺激。
この刺激を家で味わった時はヤバいやつ。
って感覚はどっか身に覚えがあって、
そこに家族全員のスマホがヴィンヴィンと大合唱。
鳴りはじめが一瞬ズレるから輪唱みたいなっちゃて、
ワタシのスマホがヴイ!の時に誰かのはィン!なのが、
なんかどデカいカエルの集団にうちの部屋が完全に乗っ取られた感じで、
恐怖感を煽りまくられて、
(ヤバいやつだな。)
って脳で理解をした後に

(なにをするべきか?)
って脳に問いかけると
速攻で返事はしてくるものの、
もうなんかグチャグチャに返してくるわけです。
いろんなことをいっぺんにグチャグチャに。

(窓開ける?)
(火は大丈夫か?)
(食器棚の前には誰もいないか?)
(それを押さえたほうが良いか?)
(や、それは危ないか。)
(娘はどうしてる?)
(妻は?)

ってグチャグチャ^^;

娘はいつもの場所に座ってなんとなくオロオロしてるものの動かない。
妻はピャーって言ってテレビを押さえてる。
(テレビか。)
(確かにあのテレビ買ったばかりのやつだし。)
(高かったし。)
(でも、テレビか?)
(ま、テレビか。)
(テレビは安心か。)

なんてクチャクチャしてる自分の状態はというと、

リビングと階段を仕切るレールパーテーションを開けて、
そいつの柱に手をかけてる。
柱に。。
手をかけてる。。
というか、
腕を巻いてる。。
というか、
「ダールーマーさーんがー転んだ!!」
って叫んだ後に振り返った鬼の状態のやつ。

ワタシはこの家の世帯主なので、
家の大黒柱なわけだから、
柱を守ったのです。
はい。
家が崩れちゃいけませんからね。
はい。

なんて言い訳にもギャグにもならないことくらいは揺れがおさまった後の脳は理解が出来るので言いませんでしたが、
なにがの言い訳をしとかないといけないかな?
ってことはよぎるくらいの情けなさ(^^)

脳って優秀すぎるやつだから、
いろんな選択肢を出してくるんですよね。
それも瞬時に。
①あれ
②それ
③これ
んで結局は
④どれ?
になっちゃう。
そしたらワタシは
⑤ダルマさんが転んだの鬼
ってめちゃめちゃトリッキーなのをを選んじゃった。
脳のやつ優秀すぎるから悩ませるわけです。
脳のやつ優秀だからパキパキと選択肢を出してくる。
最適かつ最速でやるべきことはなんだい?
って優秀っぽく悩んでる間に
実は最も適してたり最も速くやらなきゃいけないことを
わすれちゃってたり、
遅れちゃったり、
疎かにしちゃう。
なんてことを起こすんですよね。
脳は。
な割に最後に変なの選ぶ。。

こういう緊急な時は、
きっと、
優秀なやつには頼らないほうが良いんですよね。
バカになる。
バカなっちゃう。
あれです。

「バカのひとつ覚え」

ってやつ。
考えない。
選択肢とか出さない。
だから悩まない。
決まったことをするだけ。
脳になんぞ問いかけない。
ワンパターン。
それで良いじゃん。
バカで良いじゃん。
ってやつなんじゃないかと。
考えさせられます。

んじゃー、
地震が来たら何をするべきなのか?
するべき、とかって脳っぽく格好つけないで、
何すんのか?
何をバカのひとつ覚えとしてやるのか?
って、
ここは冷静にしっかりと優秀な脳に問いかけてみると、

「自分の身を守ることだ」

って言ってるんですよね。
ワタシの脳は。
「テレビを押さえることじゃないよ」
って余計なこともつけ加えたりもします^^;
「柱って、、」
って呆れた脳の声も聴こえる。。

「までも、ネットで調べなよ」
って脳の声がココロに届いた時に
ココロが
ドキッ!
って反応しちゃってですね、、

最近のワタシの脳は優秀なくせにすぐ
「ネットで調べろ」
って言うんですよ。
完全に
脳のバカのひとつ覚え(^^)
自分の経験知とか人に聴くとか、
体験からの直感とか自分を信じる力とか、
なんかそういうの結構と置き去りにして、
バカのひとつ覚えで、
ネットで調べる。
ようになったなぁ。って。
便利なんですけどね。

で、
脳を使って、
バカのひとつ覚えのネットで調べるってのを捨てて、
格好良く考えてみました。
(何をすべきか?)
って。
(自分の身を守るべきだ)
これ、
なんか良さそう。
(でも、守るってどうやって?)
って考えてたら、
小学生の頃の体験記憶を脳が引っ張り出してきてくれました。

「防災ずきんかぶって、机の下にもぐったじゃん」
って。

あれなんでしょうね。
あれを最適で最速にやる。
ダルマさん転んだとかやってちゃいけない。
そのまんま座ってても良くなさそう。
テレビもまだ新しくて高かったけど壊れちゃってもイイ。
イイくないけどイイ。。
テレビ壊れちゃっても、
食器棚が倒れちゃっても、
天井が落ちてきても、
自分の頭を中心にカラダに異常がなければ、
揺れがおさまった後に、
優秀な脳と、
テレビやラジオからの情報、
近所の方々との助け合い、
行政の指導との連携、
とかって結集することでカラダが元気ならなんとかなる。
自分がなんとかなってれば家族も守れる。

どうでしょう?
これをバカのひとつ覚えにするってのは。
今のウチであれば、
「テーブルの下にもぐる。」
これです。

これについては、
ネットで調べるってやつ、
まだやってなくて、
ちょっとどっかで自信ないところもあるんで^^;
あとでスマホを使っての
バカのひとつ覚え
もしてみて、
これからのワタシの地震に対する
バカのひとつ覚え
ってのを作っときたいなと。
や、
作っとかなきゃいけないなって。
余震があるものだと脳を使って言い聞かせて、
脳に頼らず、
バカに頼る。

脳を使って、
バカを作る。


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