重心【じゅうしん】

ワタシですね。
108キロって体重で生きてたことがあるんです。
そうすね、20歳から33歳くらいまでだったですかね？

散々お酒呑んだあとに締めのラーメン！
なんてヤワな話ではなく、
会社で仕事終えて、
すぐ吉野家に駆け込んで牛丼の特盛。
で、電車乗って自宅の最寄駅の立ち食い蕎麦屋で天玉そば。
そっから自宅に帰って、
（なんにも食べてません。）
という、
まさに
「何食わぬ顔」をして、
家でフツーーに晩ごはんを食べる。
とかってプレイはそんなに珍しいことじゃなかったんです。
病気ですよね。
今、思えば。

ただ、いつも、なんなとなく
誰にも迷惑はかけてはないはずなのに、

罪悪感っていうんですかね？
ワタシがキリスト教徒なら教会に毎週通っては、
（もうあんなことしません）
（お許しください）
って懺悔したい感はどっかにはあった気がします。

懺悔は結局してないんですけど、
そのあとマラソンなんかにハマってですね。
みるみる痩せてくのが面白かったり、
わざわざ電車に乗って、
馬喰町のまいうーの石塚さんが宣伝してる「大きいサイズ専門店」
なんかじゃないと服は買えなかったのが、
どっこにでもあるユニクロなんかでXLが入るようになって、
LLが入った！って感動して、
あ！L。。
Lの服を着れる人間になったの？ワタシ？
って時には、
石ちゃんに世話になった服は全部捨て、
赤い服なんて持ってないんですけど
クローゼットの景色がバラ色に変わった気がして
悦に浸ってたときを思い出します。

で、
今は30キロほど落ちて、
78キロ。
だいたいその辺でキープしてます。

リハビリの授業で昨日の重心線【じゅうしんせん】に続いて
重心【じゅうしん】なるものを教わりました。

身体の重心。

ありふれた言葉ですけど、
それってどこ？
なに？
って感じなんですけど、

重心は
正常な立位である場合、
昨日教わった重心線上にあって、
体を上下に真っ二つに割った
ちょっと上。
教科書には55%〜58%のところ
って書いてありましたけど、
お臍のちょっと下のところあたり
その辺に軽めのボーリングの球が入ってるって想像する感じで
それ、
重心。
って感じなんです。

なので、
それが入ってる腹のあたりを前に出すと身体は前に倒れる。
妊婦さんは、
その重心のちょっと前に胎児を宿してる。
重心プラス胎児なもんだから、
真っ直ぐに立とうと思っても前に倒れちゃう。
なので、背中を逸らして身体の上部の重みを後方に向けることで、
前と後ろとのバランスを取って立つ。
逆に言えば、
そうしないと立てない。
胎児がいない時のように一直線の正常な重心線のある姿勢を
保とうとしても保てない。

勝手にそうやって、
バランスを取って立ってる。

勝手に。

バランスを取るんですよね。

重心ってやつは
妊婦さんが分かりやすい例ではありますけど、
みんながみんなその正常な位置に重心はない。

ないけど、
というか、
ないから、
カラダは勝手にバランスを取ってる。
だから、
姿勢が曲がってる。

（なるほど）
って思いました。

重心がズレちゃってるから、
姿勢は崩れてる。
という言い方もあれば、

重心のズレを
カラダは勝手にバランスを取ってくれてる。
という言い方もあるのかなと。

（ん？）
（てことは、、）
ワタシがあんなバカな食べ方をしてた。
これも、
勝手にバランスを取ってたってことに言い換えても良いかと。
カラダなのか
ココロなのか、
ワタシの重心がズレちゃってて、
とにかく食べる、満腹にさせるということで、
何かのバランスを取ってた。

ってことなんかなぁ？
なんて思ったりして、

太ってた経験のあるワタシが、
いつかある患者さんに対して、
（この人は痩せるべきだ）
（痩せなきゃ治らない）
（食事の制限が必要だ）
と思ったときに、

「痩せるしかないですよね」
「食べる量を減らさないと痩せませんよ、そりゃ」
って言葉を発したところで、
なんにも起きないだろうなぁと。

その患者さんの重心はどこにあるのか？
ココロの重心に問題はないか？
その重心の位置を正常に戻すには？
重心を変えられないだろうか？

答えはないんですけど、
その重心をちょっとでも変えられたら、
その人の体重に変化があって、
身体に良い変化があるのかもしれない。
美しい姿勢は健康の源。

あなたの重心はどこにありますか？

何かを変えたいと思ったら、
重心の位置を確認してみると
良いのかもしれませんね。