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自由【しゆう】と不自由【ふじゆう】

今日は鍼の実技試験でした。
ワタシのクラスには20人の生徒がいます。
どの実技試験もそうなのですが90分の授業時間では全員は見れない。
ってことで2週に分けて行われます。

先週の木曜日は出席番号1番から10番。
で今日は11番から20番。
でワタシは20番なので大トリってことになります。

先週やった人たちの今日は自習。
先週の今日はワタシも自習してたんですけど、
来週には自分にもやってくる試験なんだからちょっとは緊張感を持って
終わった人の話を聴くとかすりゃー良いんですけど、
もう、余裕ぶっこき散らかして自由すぎる自習をしてたわけで、
ま、そうやって先週と今日とで試験と自習とが入れ替わるわけです。

(試験、終わっちゃってて良いな)

って思っちゃうんです^^;
先週組が羨ましくなっちゃうんです。
までも、さすがにですね。
ワタシも50も超えた大人ですから、ちゃんと頭で整理すれば
先週組も今週組もおあいこなのはジュージューわかってるんですけど、
でも、、
今日試験のない先週組は、もう鍼の実技試験は終わってる済ましてるな自由だなと。
よりココロは晴れやか自由だよな。
とかって自由の種類で比べたりする(^^)
ま、一瞬ですよ。
一瞬なんですけど、
そんなことを感じたのも嘘ではない。

で、今週組。
今日は11番から20番。
こっちにも近いこと感じたりするんです。
先に言っときますが、
一瞬です(^^)

11番さんは授業の初っ端に試験を終えて、
白衣から私服に着替えてーの
約80分の自由がある。
あの、晴れやか自由です。
解放自由。

大トリのワタシはですね、
白衣に着替えて待機してる間に、
指定される経穴の部位とか、
先生に受験票を渡してからの一連の流れとか、
やるべきことを反芻します。
で、
11番さんがクラスに帰ってきたときには、

(しゃっ、もう大丈夫!)

って感じで試験にむかう準備は整えてるんです。
整ったら自由なんですよ。
ワタシが呼ばれるであろう時間までの70分くらい。
寝てたって勉強してたって、
ブログ書いたりとか、大谷くんをYouTubeで見てても良いっちゃ良い。
しかし、
これが、
自由じゃないんです。
「限りなく透明に近いブルー」って小説がありましたけど、
「限りなく不自由に近い自由」
なんです。

作家の村上龍さんはややこしい言い方してますけど、
最終的な結論は「それはブルー」じゃないですか。
透明に近いってだけ。
ワタシのも結論は自由なんですよ。
「それは自由」なんです。
でも、不自由に近いんです。
もう、限りなくなやつで近い。

これがムカつくんです。
この自由なのに不自由に縛られてる自分がイヤなんです。
先に試験受けたいとか後が嫌だとか、
そんなんじゃないんです。
先の不都合がとれだけのものかってのもわかる。
有利とか不利とか少なからずある。
面倒とか面倒じゃないも、それぞれにあるから、
そんなことはどうでも良い上に、どうにもならない。
ってわかってる。

それとはちょっと別で、
自由を不自由にしてしまう、
自由を自由に利用する、
これをどっちかに持ってくかってのは自分の力にかかってる。
自分の考え方で乗り越えられるものなのにそれが出来ない。
だからムカつく。

(まだ、70分もあんだから、、)
(大谷、見りゃいいじゃん!)
(ブログ書けよ!30分くらいで書けんだろ?)
とかって問いかけてくる自分には歯止めをかけて、

(じゃー、生理学やっといた方が良いんじゃねぇのー?)
とかって問いかけてきた方の自分に相槌打って、
スマホの生理学ファイルを開ける。
開けるんです。
開けたんです。
でも、、

まったく頭に入らない。

「限りなく不自由に近い自由」ってのは、
結論として不自由なんだな。
って確信した。
いつか読んだはずのあの小説の内容はまるっきり覚えてない^^;
けど、あの題名が語ってるのは
ブルーであるという事実は間違いないのだけど、
そんな事実なんかよりも事象としてのそれは透明なのだ。

なんて言ってるのか?

とかって何を書き散らかしてんだ!
って話でごめんなさい(^^)
までも、
科学的な事実よりも、
事象としてそれを人はどう受け止めるのか?
それこそが実のところの事実なんかなって。
ややこしい上にどうでも良い連想をしたりしながら、
結局は不自由に鍼実技の反芻を繰り返しました。
なんて間に
そろそろ試験の時間で。

先生の身体に鍼を刺しました。
消毒から刺鍼の順序は適切か?
経穴の場所は間違ってないか?
刺した鍼は曲がってないか?
刺した鍼は指定した1.5cmの深さか?
その角度や深さを各々を計るスケールを用いて結果を測られます。

ほぼほぼどれも上手くいったんですけどね。
2cm突っ込んじゃってました。
0.5mmの誤差は明らかに減点。

これは、
科学的に事実としてダメなんですけど、
深さだけではない全ての評価を採点するなら自分なりに

「限りなく不合格に近い合格」
ってことで、
晴れやかとは行かないまでも、
解放自由がワタシにもやってきた午後です。


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