見出し画像

テクノロジーとマイノリティ

2000年代から2010年にかけて、テクノロジーは僕たちの生活や社会に大きな影響を与えました。インターネットやスマートフォンの普及と、それがゲイコミュニティや僕自身の生活にどんな風に影響を与えたかを振り返ってみたいと思います。

2000年代中頃、インターネットはすでに多くの家庭に普及していました。家にはパソコンが一台はあって、インターネットを使うのが普通になっていました。また、携帯電話ではiモードを使って簡単なネットやメールのやり取りができるようになっていて、それだけでも普段の生活で出会いの少ないゲイにとっては十分な出会いの場となっていました。

この時期、SNSの普及も大きな影響を与えました。特にmixiには「forGAY」とつくコミュニティがたくさんできて、共通の趣味を持つ人たちと交流が活発になっていました。僕もその一員として、多くの仲間を見つけることができました。ゲイ専用のSNSもいくつか登場しましたが、知らないうちになくなってしまったものも多かったですね。

2007年、iPhoneの登場はまさに革命でした。新しいもの好きのゲイたちは、この新しいデバイスに飛びつきました。スマートフォンが普及することで、インターネットの利用はさらに便利になり、どこでもSNSやメールを使って交流ができるようになりました。アプリを通じて新しい友人を作ったり、情報を共有したりすることが日常になっていきました。

SNSを通じて多くのゲイ友達ができたことで、僕の生活は大きく変わりました。mixiや専用のSNSで共通の趣味を持つ仲間と出会い、実際にオフ会などで顔を合わせることも増えました。テクノロジーがなければ、僕は仲間を見つけることができず、ずっと孤独な生活を送っていたかもしれません。本当の自分を少しでも出せる場所をテクノロジーが作ってくれたことに感謝しています。

特に印象に残っているのは、mixiのコミュニティで知り合った友人たちと一緒に旅行に行ったことです。同じ趣味を持つ仲間たちと過ごす時間は、本当に楽しくて、リラックスできるものでした。インターネットを通じて出会った友人たちとは、今でも良い関係を続けています。

2000年代から2010年にかけての社会は、90年代の勢いを受け継ぎながらもゆっくりと変わっていきました。2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災など、大きな出来事が続き、日本全体のムードも変わっていきました。それでも、テクノロジーの進化は僕たちマイノリティにとって新たな希望を与えてくれました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?