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第18節

「……もう、やだ」
 いきなり絡んできたおかしな男が、二度も目の前で爆発して消えてしまい、女性の心はもはや限界に達しかけていた。
「やはり、幼稚なゴブリン・ハンター程度ではどうにもならないようだなぁ」
「――!?」
 女性が振り返ると、そこには新たな男が立っていた。
「フッ。俺は今までの奴らとは違うぞ。例えばお前が、ゴブリン以外のモンスターも従えていることも知っている」
「……あの。ほんと、なんなんですか? 貴方は何を知ってるんですか? なんで私、襲われてるんですか?」
 男はフッと鼻では笑いながらも、目からは確かな敵意を放って言う。
「この期に及んでまだしらを切り通せると思っているとはな。無駄だ。俺たちは、この世界にモンスターが実在していることを知っている。身をもって、な……」
「モンスターが……実在してる……?」
 信じ難いことを言い出した男は、遠い目をして話始める。
「忘れもしねぇ……。
 当時、俺には彼女がいた。あんなことがなければ、今頃俺たちは、幸せな家庭を築いてたんだ。なのに……、なのに……!
 あの日、俺はついに彼女にプロポーズしたんだ。彼女は言った。プロポーズの途中ですが、ワイバーンです!
 まさかと思ったよ。こんな時に、そんな冗談を言うなんて。俺は少し、少しだけ彼女の感性を疑いかけたよ。でも。いや、だからこそ。まさかと思って、俺は後ろを振り返ったんだ。
 そこには、やっぱりワイバーンなんていなかったよ。なんだよ、こんな時にそんな冗談。なんて言って、俺は彼女を振り返った。
 そしたら。そしたら……! いなかったんだよ。いなかったんだよ、彼女が。ワイバーンどころか、彼女までいなかったんだよ。
 あの日から、俺は彼女に会ってない。電話をかけても番号は存在してないし、ラインもツイッターもインスタグラムも、全然更新してないフェイスブックですらもブロックされてるっぽいし、彼女の家も空き家になってた。職場にかけてもそんな社員はいないの一点張り」
「知るかぁ!」
「――?」
「なんだその表情かおは! いや、知るか! それ完全にあんたがふられただけだろ! しかもめっちゃ嫌われてんじゃん! 何したの!? どこでツッコもうと思ったよもぉ! 今までの奴らとは違うってそういうこと!? ワイバーン全然悪くないからね、それ? ワイバーン出て来てすらいないからね、今の話! 逆恨みもいいとこだよ全くぅ!」
「フッ。なんとでも言え。四十も過ぎていまだに独身のこの俺の焦りが、漫画なんぞにうつつを抜かす現実逃避サブカル野郎共にはわからんだろうよ」
 男はそう言うと、懐から出した拳銃のようなものをゴブリンに向ける。
「これはモデルガンだが、弾丸はバンパイアも狼男も殺せる特別な弾丸だ。フッ。児童公園……。お前ら幻想種の墓場にはお似合いな場所だなぁ。消えろ、フィクション!」
 男の怒りと共に放たれた弾丸が、迎え撃とうと駆けるゴブリンの剣に命中する。
 ドォン! と花火のような爆発が起こり、デコピンも嘔吐打ちも耐え抜いたゴブリンはあっけなく消滅した。
「……特別な弾丸って……そういうこと? 銀の弾丸とかじゃなくて?」
「フッ。これだから漫画脳は困る。そんなものを撃ち出せるモデルガンなんか所持してみろ? 銃刀法に一発で引っかかるぞ?」
「いや、それ言ったら今のもアウトだろ! あんな爆発する弾丸撃っといて合法だと思ってんのあんた!? 法律どころか公園の決まりすら守れてないだろ、今のぉ!」
「……理系の俺に法律でマウントを取ろうとするなァ!」
「逆切れしたぁ! いや、今のはそういうレベルの話じゃないだろぉ! 理系の論理的思考でも十分カバーできる範囲だわ!」
「そうやって論点をズラして相手を黙らせても、お前の主張が正しいことにはならないぞ。いかに揚げ足を取って論破しようとも、お前の主張そのものが正しいことにはならないし、お前の罪は消えない。残念だったなァ!」
「いや、それは正論だけども。原点がズレてるんだわ! ズレてるってか間違ってるんだわ! めっちゃブーメランなんだわ!」
「……うるさい、黙れェ!」
 男が銃口を女性に向けて発砲する。
「ぃやぁっ!」
 ドォンという爆音と女性の悲鳴が公園に響き渡る。が、しかし、彼女の身体がゴブリンのように吹き飛ぶことはなかった。
「……」
 なぜなら彼女の前方に、イエイティのような人型のエネミー、ホムンクルスが三体、その姿を現し壁になったからである。
「またモンスターか……。邪魔をしやがって……! 幻想種など虚構! 作り物のフィクション共が、現実の人様に迷惑をかけるんじゃない! ガキの戯言たわごとはおとぎの国にでも帰れェ!」
 男は叫びならモデルガンを乱射した。二発の弾丸が爆発を起こし、あっという間に三体のホムンクルスが無に帰す。
「だいたいさっきのゴブリン・ハンター共もムカつくんだよ。何が鬼滅だ。漫画もアニメも妄想だろ? 今や世界に誇る日本文化? 世界に日本の恥を晒してるのがわからないのかよ! 漫画が社会現象になる時点で日本はもう終わってんだよォ! コロナ対策以前の大失敗だ! いい年して妄想なんぞにかまけやがって! だから負けたんだろォ、お前らもよォ! 負け組共がァ!」
「……ちょっと。それは聞き捨てならないんだけど」
「ぁあ?」
「確かに。漫画もアニメも妄想って言い方もできると思うし、誰にとっても意味のあるものじゃないかもしれないけど……。でも、そんな漫画やアニメが、現実でも意味あるものを感じさせてくれることだってあるんだよ。それを……。自分にとって価値がないからって、絶対的に価値がないみたいな言い方するなんて。人の好きなものをそんな風に言うだなんて……。酷いんじゃないの?」
「ハッ、黙れ! 幼稚なまま大人になったお前ら社会のゴミ共にはわからないだろうなぁ。おつむが足りないんだよォ、圧倒的になァ! そもそもお前、なんかさっきから聞き取りづらいと思ったら、声震えてねぇかぁ? 一人じゃ何も言えないオタクがァ。モンスターに戦わせて後ろでイキってんじゃねぇぞォ! ァアーッ!!!」
「っ……」
 男の怒鳴り声にビクッと肩を震わせた女性が、唇をかみしめる――。

 彼女はビビっていた。
 彼女はずっとビビっていた。怯えていた。怖気づいていた。
 なぜなら彼女は、ごく普通の一般人女性だから。人よりちょっと自信がないだけの、漫画やゲームが好きな、普通のオタク女子だから。
 小学生の頃から、長所を書く欄を前にしていつも、何を書けばいいのか悩んでしまうような人間だから。ひねり出した自分の長所を口にする時、いつも後ろめたさを感じて生きてきたような人間だから。他人ひとから評価された時、認めて貰えた嬉しさよりも、失望させてしまうかもしれない怯えの方が上回ってしまいがちな、そんな人間だから。
 そんな彼女がここまで声を張れたのは、虚勢を張れたのは、男の言う通り、戦うエネミーたちの後ろで見ているだけだったからかもしれない
 では、彼女は調子に乗っていたのか? イキっていたのか?
 彼女は漫画やゲームが好きだ。聖杯戦争の参加者に選ばれて、サーヴァントなのかはわからないが、現実世界にスケルトンを召喚することができて、その非現実的な出来事の連続にわくわくしていなかったと言えば嘘でしかない。だが、それ以上にやっぱり彼女は怯えていた。
 なんで私なんかが選ばれたのか? どうすればいいのか? 私なんかが戦えるのか? 上手くできるのか? ……でも、選ばれたからにはちゃんとやらなきゃ。聖杯戦争の参加者らしく振舞わなきゃ。マスターらしく振舞わなきゃ。ちゃんとしなくちゃ。ちゃんとしなくちゃ!
 何よりその気持ちが、彼女に虚勢を張らせた。声を張らせた。大声を精一杯だして震える声を誤魔化して、大好きなギャグ漫画みたいなノリで怯える心を誤魔化して、己を鼓舞して奮い立たせていた。
――声震えてるだろ? 一人じゃ何も言えないオタクがァ、モンスターに戦わせて後ろでイキってんじゃねぇぞォ!――。
 そんな男の言葉は、彼女の心をひやりと凍りつかせるのに十分だった。彼女の心をぐらりと挫けさせるには十分だった。
 熱く勢いづいた心は、強く張りつめた心は、一瞬で崩れた。
 もう、限界だった。
 彼女の目に、涙が浮かぶ。
 しかし、それが流れ落ちる前に、ぼやけた彼女の目に映るものがあった――。

「Giii……」
「Ga……」
「ぁあ? スケルトン?」
 それは妄想などではなく、フィクションからきたる現実。骸骨の剣士、弓兵、槍兵、スケルトンの軍勢だった。
「ハッ! 今さらスケルトンか? そんなザコで来るとは。さてはお前、もう魔力が尽きかけてるな?」

 此度こたびの聖杯戦争の参加者たちは全員、“電子聖杯”によって機能が追加された『Fate/Grand Order』のゲームアプリを通じてサーヴァントへの魔力供給を行っている。
 故にマスターの魔術回路は必要なく、その有無や質が魔力供給に与える影響はなかった。
 しかし、魔力自体は“電子聖杯”から供給されているものではなく、あくまでマスター自身の体力とスマートフォンの電力に由来するものが主体であるため、魔力切れのリスクからは逃れられない。
 そして今、彼女の精神に続いて、体力とスマートフォンの電池残量も限界へと近づいていた。

「まあいい。いくら数で誤魔化したところで、所詮しょせんザコはザコということを教えてやろう。精々、足りない頭で算数を頑張るんだな」
 男はそう言うと、嘲笑を浮かべてモデルガンを撃つ。一度の爆発で倒すスケルトンの数を意図的に抑え、わざと数回に分けて、なぶるように倒していく。
「どうした? もう終わりか?」
 あっという間にスケルトンの群れは倒され、残るは女性とその後ろに最初からいたスケルトンだけになった。
「二ィ引く二ィでゼロォ……。チェックメイトだ」
 男が女性に迫り、銃口を向ける。
 カチッと虚しい音が響いた。弾丸が女性を打ち抜くと共に、後ろのスケルトンを巻き込んで激しく爆発した、りはしなかった。何も起こらなかった。
 カチッ、カチッと男が引き金を引く。しかし、一向に銃口から弾丸が撃ち出されることはない。
「弾切れかァ! こんな時にィ……!」
 男はそう言うと、モデルガンを握りしめ、振り上げて走りだす。短い距離を全力疾走。
「底辺にはお似合いだァ! 銃床じゅうしょうで死ねェ!」
 男が拳銃のモデルガンのグリップの底を振り下ろす。
「ゃっ!」
 ゴキッと激しく骨の割れる音がした。
 束の間の沈黙の後、閉じていた目を開けた女性の前にあったのは、ぼろきれをまとっただけの、頼りないスカスカの背中だった。
「スケル……トン……?」
「……」
 へんじがない。ただの、しかばねのようだ。
「出しゃばりやがって……、死ねェ!」
 男が乱暴にモデルガンを振り下ろす。スケルトンの肋骨が折れ、地面に落ちた。
「しぶといザコだなァ! アアッ!」
 男が怒鳴りながら払いのけるように蹴り飛ばし、スケルトンの体に土を付ける。
「スケルトン!」
 女性はすぐにしゃがみ、地に横たわるスケルトンに手を添える。
「ザコどぉしぃィィ……」
 男はモデルガンを振り上げ、女性と骨を見下ろす。
 目を見開いた女性は咄嗟に、スケルトンの折れた肋骨を拾い上げ、
「ぬっ、布の呼吸――!」
「は?」
 立ち上がり様に男めがけて突き上げながら叫んだ。
「――デコピン!」
「うあぁ!」
 鋭利な肋骨の断面が、男のモデルガンを握る手に傷をつける。
「いてえだろ、チクショオォォォ! 布もデコピンも関係ねェだろがァァァ! 間違ってんだよ、何もかもォ!」
 叫ぶ男の前で、女性はスケルトンの脇に手を通し、引きずるようにして後ずさる。
「スケルトン、大丈夫!? 死なないよね!? 死なないよね!?」
 そのスケルトンは、最初に女性の前に現れたエネミーであり、女性が電子聖杯を通じてサーヴァントを召喚した時に現れたエネミーだった。故に、このスケルトンは他のエネミーと違うと、女性はなんとなくそう思っていた。
「逃げるなァ! そうやって逃げてェ……、あんなイキってたくせによォ! モンスターが戦えなくなったら途端にチキンだなァ!? おら、こっち来てイキってみろよォ! ァアーッ!!!」
 男の怒鳴り声に、女性はまたもびくっとなる。女性はまだ、怯えていた。
 しかし彼女は、それでも口を開いた。
「……そうですよ。私はチキンですよ。どうせ私はイキリエネ太郎 *1 ですよぉ!」
――でも、マスターなんだから……。聖杯戦争の参加者なんだから……。ちゃんとやらなきゃ! 戦わなきゃ! 私がやらなきゃ! 私が……。私が!――
「ごめん、スケルトン! 借りるよ!」
 彼女はそう言うと、スケルトンの手から剣を抜き取った。
 スケルトンは男の攻撃を受けても、女性に引きずられても、その剣を決して手離さなかったというのに、それは不思議なくらいすんなりと抜けた。
「よし……!」
 彼女は立ち上がり、男に向かって走って行く。
「なっ、なななっなっ! 戦う気か!? 馬鹿なのか!?」
 動揺する男に、吹っ切れた女性は構うことなく剣を振るう。
「種の呼吸! 呪力 嘔吐打ち」
 横薙ぎの剣が男の顎を打った。
「あっ!」
 情けない声をもらした男は顎をおさえ、女性を睨む。
「……うあああああああ!」
 突然、男は叫び声を上げながら女性に向かって走り出した。
「ぃやっ!」
 怯んだ女性を男は突き飛ばし、仰向けに倒れた彼女の前で片膝をつくと、両手で握ったモデルガンを振り上げた。
「ハッ、馬鹿な女だ。ザコはザコらしく後ろでイキってればよかったものを……!」
――ヤバイ! どうしよう!――
 勢いで剣を握り駆け出したものの、その剣は突き飛ばされた時に落としてしまうし、男は今にも魔力で強化されたモデルガンを振り下ろしてきそうだしで、女性は絶体絶命だった。
――どうしよどうしよどうしよどうしよ――
 ぎゅっと拳を握る彼女。その時はっと、それに気づく。
――令呪!―――
 彼女が強く握った右手、それを覆い隠す包帯の下には、“望まれて消えてゆく煌めきの令印”があった。
 焦り、怯え、勢いで夢中で、忘れていた三画の令呪。
――なんで忘れてたんだ。私の馬鹿! でも、どうしよう……。何に使えば……―――
「殺すからな。殺すからな。今殺すからなァ!」
 男の三言の宣告が消費された時、拳を握っていた彼女は、はっと閃き身をよじる。
「また逃げる気かァ!」
「違うわ! らえ! 私の呼吸、今ノ型! イキリエネ太郎パーァンチ!」
「んふぁっ!」
 起き上がりざまに繰り出された女性のパンチが、男の顔面にめり込む。令呪一画を消費した、殺さない程度に魔力を帯びた会心の一撃。
 それは、名もなきゴブリンたちが、名もなきホムンクルスたちが、名もなきスケルトンたちが、名も知らぬ男たちが、無数の漫画が、無数のゲームが、彼女の今までの出会いの全てが、そこに至るまでの全てが、幾星霜を煌めく全てが繋いだ一撃いまだった。
「……」
 男は気絶しているのか、夜空を仰いだまま動かない。
「……やっ、た……? ――はっ!」
 女性はすぐに立ち上がると、急いでスケルトンのもとに向かう。
「大丈夫!? 早く逃げよう! てか、魔力の方がヤバいかも。霊体化して自分で歩ける?」
「……」
 へんじがない。ただの、しかばねのようだ。
 ――が、スケルトンは返事の代わりかすぅーっとその姿を消し霊体化した。ただの、しかばねではないようだ。
「通報とかした方がいいのかな? ……熱っ!」
 女性がハンドバックから取り出したスマートフォンは、かなりの熱を発していった。見れば充電は残り数パーセントだ。
「やばっ!」
 女性はその一言を残し、駆け足で公園を後にした。
 一時は絶体絶命のピンチにおちいった彼女だったが、いくつもの今の連なりの先で、いくつもの命の繋がりの先で、なんとか無事に人生が続いた。
 帰路を急ぐ彼女の足は、次の一瞬へと一歩一歩、先へ進んで繋がっていく。
 たとえ名前も語られないモブキャラであっても、そうでなくても、彼女たちは確かに繋がり会・合って煌めいている。今この瞬間、今この瞬間、今この瞬間の連なりの中で。
 それは、幾星霜を煌めく命――。
 そして、誰かにとってそれは、幾星霜を煌めくエネミー――。

 ――第18節 【ハンティングクエスト】#3 幾星霜を煌めくエネミー【イキリエネ太郎】


 静まりかえった公園に、一つの影法師が入ってくる。
 それは人の歴史の影法師、サーヴァント。その降臨者は、悪魔のようなものの姿をしていた。
 それはゆっくりと地面に倒れている男のもとへとやって来たかと思うと、急に視線を遠くへ投げて沈黙を切り開いた。
「――おやおやおやぁ? そこの貴方! そこで盗み見している悪趣味な貴方ですよ! あぁ・なぁ・た、うひっ! もし、神が死んだらどうします?」
 足もとに横たわっている男は何の返事もしない。サーヴァントも彼の返事は求めていない。そもそも、その降臨者は返事を求めていない。その悪魔のようなものに、今しがた質問した相手の返事を聞く力などありはしないから。
 そのサーヴァントは世界の壁を越えてゲームの世界より現実世界に召喚されたサーヴァントではあったが、その降臨者自身に第四の壁を越える能力など備わってはいないから、その悪魔のようなものはただ想定に沿って口を動かす道化ピエロでしかなかった。
「――新しいしゅの歌を、歌っていただけますかねぇ……。いひっ! なぁ~んちゃって! あはははあはぁはぁはぁ!」
 そのサーヴァントは、この記録ものがたりの登場人物の一人にすぎず。
 しかし、この舞台は、そんな道化の手の平の上――。

  
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*1:太郎:文書の書き方例などによく使われるような、日本人の一般的な男性名だが、「スマホ太郎」のような形で物語の主人公などを揶揄するネットスラングが存在する。恐らくは、名前を覚える気にもなれないというニュアンスの嘲笑に由来する。『Fate/Grand Order』に対する「イキリサバ太郎」という蔑称もその一つ。