4月になれば彼女は
また読み直しました。
表現が本当にきれいなのだが正直読みにくいように感じる。
登場人物が多めで関係がまあ複雑。
カメラ好きの私にとってハルの「見えないものをとりたい」という気持ちは何度も頷くぐらいよくわかる。
印象的だった言葉は、手紙を書いた理由が「今はもう藤代のことは好きだか正直わからないけど、あなたのことが好きだったころの私にもう一度会いたかった。」という部分。
時間とともに過去に置き去りになったものはもう取り戻せないことが筆者の言いたかったことなのではないかと感じた。何度も表現される、藤代やその他の登場人物の虚無感がそう感じさせた。
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