ガルボの「椿姫」 (1936)

「ガルボがしゃべる!」の「アンナ・クリスティ」、「ガルボが笑う!」の「ニノチカ」に加えて、「ガルボが演技する!」をキャッチフレーズにすればいいのに、というのがポーリン・ケイル女史の意見。それにしても、笑わないことを売りにしているキートンとは違って、「ニノチカ」以前にもけっこう笑っているのに、なんで「ニノチカ」はああいう宣伝文句になったのでしょう。コメディだということを強調したかったのかな? これまでガルボにふさわしい相手役がいないと不満でしたが、「椿姫」でのロバート・テイラーは相当な美男子なので、満足。しかも、監督がジョージ・キューカーなので、女優さんの描き方が細やか。私の購入した米盤には1921年のアラ・ナジモバとルドルフ・バレンチノの「椿姫」も収録されていて、これも面白かったです。

2013年4月20日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?