ガルボの「マタ・ハリ」 (1931)

ガルボの女スパイと聞いただけでゾクゾクしますが、期待はずれでした。最初のエキゾチックなダンスからして陳腐。年配の情夫ライオネル・バリモアは悪くないのだけど、ラモン・ノバロという若造が子供っぽくて、とうていガルボが好きになる相手には思えません。これまで見た作品以上にガルボが熱演していますが、ジョージ・フィッツモーリスという監督の演出が悪いのか、空振り気味。同じ年のジョセフ・フォン・スタンバーグ監督、マレーネ・ディートリッヒの「間諜X27」のほうが面白かったです。もっとも、こっちのビクター・マクラグレンもディートリッヒの相手役としてどうかと思うので、大女優の相手役ってむずかしい。


スタンバーグ監督とディートリッヒのコンビ作は7本あって、最初の「嘆きの天使」を購入すれば全部そろうのに、間違えてブルーレイを購入してしまいました。原題が「ブルー・エンジェル」だからか。なんかブルーな気分。ま、この際だからブルーレイのプレイヤーを購入することにしました。

2013年4月16日


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