ガルボの「ニノチカ」 (1939)

「アンナ・クリスティ」 (1930) の「ガルボがしゃべる!」にあやかった「ガルボが笑う!」という宣伝文句で有名なのですが、ガルボはキートンじゃないんだから、それまで笑わなかったわけじゃない。でも、ガルボがコメディをやるとか、より親しみやすいということを表している言葉なのでしょう。しかも、前半はソ連から送り込まれたロボットみたいで、これまで以上にお固いので、映画の中で彼女が初めて笑う場面は効果抜群。と言いたいところですが、ガルボ自身の笑い顔はさほど魅力的ではなく、彼女を笑わせたくてしょうがないメルビン・ダグラスが繰り出す、くだらない小話の数々が面白かったです。

2013年4月27日

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