「北ホテル」(1938)

マルセル・カルネ監督は、戦中の「悪魔が夜来る」や「天井桟敷の人々」など、ジェック・プレヴェールとのコンビが有名ですが、この「北ホテル」(1938)の脚本はジャン・オーランシュとアンリ・ジャンソン。

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アレクサンドル・トローネルによる舞台美術が素晴らしく、まず運河にかかる橋から北ホテルまで移動する間に映画の世界にすんなりと入らせてくれます。

撮影はアルマン・ティラールで、音楽はモーリス・ジョベール。

話はアナベラとジャン=ピエール・オーモンの貧しいカップルの悲恋を中心に、北ホテルに住む人々の人間模様を描いています。と言いたいところですが、ルイ・ジューヴェと本当に素晴らしいアルレッティの達者な演技が際立っちゃって、この二人の主演映画にしか見えない。

2013年7月16日

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