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大企業サラリーマンが、好きなことのために会社を辞めたら「ベーシックインカム」を得た話(2)

こんにちは。本日もいい天気ですね。今回から、もう少し具体的に、自分の境遇についてお話します。

〇自分の好きなこと
私が好きなのは、日本と世界の伝統文化です。文化というと幅広い意味を持ちますが、私の場合、古代の発掘品や伝統工芸のような有形のものだけでなく、踊りや祭りといった無形のものや、茶道やわびさびのような精神性にも関心があります(深く理解できてるかは置いておいて)。

私は旅行が好きで、これまで80か国を訪問してきましたが、新しい国や街に行くと、必ずその地域の歴史博物館を訪れるようにしています。高校生の頃に世界史が好きで、教科書や便覧を読みふけっていたことも文化好きに影響したかもしれません。

私の文化との出会いや具体的な取り組みについてはまた話しますが、とりあえず、「この人は、会社を辞めるくらい文化が好きなんだな」と思ってください。

〇仕事をしながら好きなことを続ける
私は2015年にある企業に入社をし、海外留学を挟みながら、その会社に勤め続けました。最初は営業の仕事をしていましたが、あまり合っていなかったため、数年間悶々としていました。

そうした状況を変えようと、会社を休職して自費で海外留学に挑戦。留学先の地域を知るために留学をしたのが、逆に自国の文化を知らないことを痛感し、日本の伝統文化に関心を持ち、2020年頃から日本と海外の文化交流プロジェクトを運営していました。

留学から帰国後は、自分が得意とする文章を書いたり分析をする仕事をしていました。本業の方が比較的余裕が出てきたので、文化の取り組みも本業を抱えながらコツコツと続けていました。

勿論、限りなく趣味に近い取り組みゆえに、誰かが継続的に対価を払ってくれる(=マネタイズできている)状況では全くありませんでした。むしろ、自分の給料の一部を活動費に使っていたので赤字です。それでも、数名がカンパに協力をしてくれたりと、全員にではないけれど、一部の人には響くかもしれない、そのような手ごたえを感じながら活動していました。

〇新卒で入った会社を退職する
こうして2024年になり、文化の活動を始めて3年半が経ちました。本業は充実して、文化の活動も楽しく続けていました。しかし、ある日、突然上司から呼び出され、営業の仕事に戻るように言われました。

私は調査や分析の仕事が好きだったので、営業の仕事には戻りたくありませんでした。また、営業部署は激務なので、これまで続けてきた文化の取り組みもできなくなります。異動の可能性も想定してはいましたが、まさか今年になるとは思いませんでした。

突然突き付けられた「自分の好きなことを取るか、辛いけれど安定した仕事を取るか」という問い。

悩みに悩みましたが、結局、辞めることにしました。


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