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高橋幸宏さんのこと

小学生のころYMOがデビューして、近くに住んでいたキンちゃんにレコードをダビングしてもらいカセットテープが伸びるくらい聴いた。

今思えば、ソニーのウォークマンだとかホンダのシティとかコムデギャルソンとか、先進的なテクノロジーやデザインのプロダクトと一丸となって出てきた印象で、イケイケ日本の先駆けだった気がする。

高橋幸宏は、子どもの自分にも、それまでのドラマーとはずいぶん違ってみえた。安直な言い方をすれば、自由が丘生まれ立教育ちお洒落な人はだいたい友だち、というキャラは稀有な品の良さがあって、プレイにもそれは出ていた。オカズが少ないタイトなドラムは、当時のTokyoもしくはTOKIOの音という感じがした。

僕も中学に入ってからドラムを始めたが、一向に上達しなかった。高橋ユキヒロの影響を受けシンプルなドラムを目指しているのだと的外れな言い訳をしつつ、単純で下手くそな8ビートばかり刻んだものだ。偉大な音楽をありがとう、ご冥福をお祈りいたします。

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