忙しくてもできる新NISA
これは、初心者が株で失敗した後、全力で投資信託と高配当株に投資して資産を増やしていくワーキングマザーのノンフィクションである。
投資を始めたい、何をしたらいいか分からないという方が多いと思う。家事に子育てに仕事に毎日忙しく、毎日へとへとに疲れてるその生活に少しでもゆとりを持ちたいと願う方は特に最後まで読んでほしい。金銭的にゆとりがあれば仕事にも子育てにも必ず余裕が生まれる。私が投資をする上で参考にした本を紹介したいと思う。
今から8年前の2016年、第2子の育休中だった。私は、ママ友に誘われて投資セミナーに参加した。お金の価値を考えませんか？新興国への投資をしませんか?という内容だった。新興国への勧誘はとても胡散臭かったのでお断りしたが、セミナー自体は新しい気付きがあった。そこで気付けていなかったら、私の投資人生は始まっていなかったかもしれない。
そのセミナーは『お金の価値は変動する。自分のお金は自分で守るしかない』という内容だった。
それからすぐに証券口座を開設した。最初は株といえば個別株しか知らなくて、名前を聞いたことがある有名な日本のメーカーの銘柄を売買していた。育休中という事もあり、毎日株価を眺めながらデイトレを始めていた。買ったり負けたりを繰り返す事で売買に慣れた頃、10万20万と儲けられる様になった。しかし、コロナが始まりあっという間に60万負けてしまった。NISAで損切りをするという経験をし、翌年血眼になって70万を取り戻した。投資とはこんなに大変なものなのかと当時は辟易していた。結局5年間で+50万しか利益を出せなかった。その後、退場する事は頭になく、なんとかして儲ける方法を考えるために、投資に関する本を読んで勉強を始めた。一番最初に読んだ本が『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』だ。
この本の教えはたった1つ。
投資額の4%で1年を暮らせれば、経済的に自立できる。
この本で投資信託という言葉を初めて知った。投資信託とは、この様に説明がある。
「投資信託」とは、たくさんのお客さま（投資家）から集めた資金を一つにまとめて、投資の専門家である運用会社が国内外の株式や債券などに分散投資を行い、その運用成果をお客さまに分配する「金融商品」のことです。
つまり、投資のプロがお金を運用してくれるのだ。投資信託は、色々あるが迷ったらヴァンガード社のものがいいだろう。投資名に『V』と付いている。
私はこの本で投信とは何かを学び、実行した。つまり、SBI ・V・S&P500に当時の資産の9割を一括で投資した。更に当時のNISAの積立投資の上限金額+αをVTIに投資した。2021年の年明け頃だった。その頃、育休から復職して毎日多忙を極めていた。投資した事も証券口座の存在も忘れて2年の月日が流れていた。子供も大きくなり仕事にも慣れたが、フルタイム勤務で2人の子育をする毎日の生活に疲れきっていた。会社辞めるつもりはなかったが、勢いで仕事を辞める方法を探していた矢先『FIRE』を知った。
FIREとは、経済的な自立を実現させて、仕事を早期にリタイアすることです。昨今、平均寿命が延びて一生にかかる費用が増えているため、働く期間を長くして収入を増やすという考え方もありますが、FIREは反対に早期リタイアを前提としています。
これだ。
誰かに言われるでもなく自分の人生を自由に生きたい。まさに最初に紹介した本の教えそのものだった。
久しぶりに証券口座を開いたら、なんと利益が+31%になっていた。コロナで株価が大暴落したタイミングで投資信託を始めたようだ。投資成績のをよく見ると、始めた時にすぐに－22%になりそこから7ヶ月ほどずっとマイナスで推移していた。しかし、一番相場が悪いときに初めて、コロナが終息に向かって経済が回復に向かうタイミングで資産を増やせたようだ。そして昨年、新NISAで日本市場が盛り上がるだろうと予測し、財形貯金の全額を日本の高配当銘柄に全額投資した。この日本銘柄も調子が良く、現在は平均して+28%ほど資産を増やしている。そして、新NISAの投資額1800万を最短で埋めるために、昨年VTIを全額売却した。利益は56万程になっており、年始に同じS&P500に投資した。そして、年初から相場が良いのを確認して1月中に新NISA の成長投資枠の全額240万を使いきった。もちろん積立投資も満額の月10万の積立てをしている。現在、新NISAの利益は+14%になっている。
明日から4月。今年に入ってから3ヶ月で資産は+400万だ。これからもどんどん入金して7年後に経済的自由を勝ち取りたい。目標は5000万だ。
投資は学校では教えてくれない。自分でスタイルを確立するまで試行錯誤するしかない。ただ学ぶことはできる。そして、学んだ事を存分に生かす事で自由を手に入れる事ができる唯一の学問だ。